昨年12月18日に福岡市動植物園を訪れました。ミヤンマーから来園したゾウさん達に会うことを、ずっと楽しみにしていました。

福岡市動植物園の門です。
福岡市動植物園の歴史福岡市はじめての市立動植物園は、昭和天皇御即位記念事業施設として昭和8年8月20日に 「御大典記念・福岡市動植物園」という名称で現在の東公園内に開園しました。
順調な歩みを続けていた動植物園でしたが、太平洋戦争の激化に伴い飼料の入手困難などから、昭和19年5月20日に閉園しました。
戦後、徐々に落ち着きを取り戻した福岡市民の積極的な活動により、昭和28年8月22日に現在の南公園内で開園し、現在に至ります。
平成30年10月、東公園当時の復刻として、南公園に同型の門を設置したものです。
東公園動植物園当時の写真
2024.12.18
階段を上ると動物園の入り口です。建物の中に入ります。

チケット売り場の前にゾウの骨格標本が展示されています。

2024年7月30日に4頭のアジアゾウがミヤンマーから来園しました。

福岡の動物園がゾウを迎える計画がある、2019年12月にシンポジウム「ボルネオの野生動物のために日本の動物園ができること」に参加した時に知りました。その日から私もずっと福岡にゾウさんが来るのを待っていました。
2022年春の来園を予定していたのですが、新型コロナウイルス、2021年にミヤンマーで発生した軍事クーデターなどの影響で難航し、予定より2年遅れて、2024年7月30日に4頭のアジアゾウが福岡に到着しました。
猛暑の中、遠い道のりを無事で来てくれたことが嬉しくて、すぐにでも会いに行きたい、動物園を応援したい気持ちで一杯になりましたが、一般公開まで待つことにしました。
ところが、9月10日に12歳のメスゾウがヘルペスウイルスを発症し急逝しました。

お名前が11月に決まりました。
最年長、22歳の母親が「ゆずは」、子ゾウが「わかば」、12歳で9月に急死したゾウさんが「すい」と名付けられました。

14歳のオスゾウが「あお」です。

「エレ・ファンクラブ」メンバーを募っています。
1000円の献金で4頭をモデルした缶バッチが一個もらえます。ゾウのエサ代等に使われます。

福岡市動植物園のサポーターにもなりました。年間パスポートが貰え、2千円以上でサポーターディに参加できる等の特典があります。

「動植物園だより」の配布も特典のひとつです。132号、133号をいただきました。どちらにもゾウの掲載がありました。

建物をでて、ゾウさんに会いにいきます。でてすぐがゾウのエリアです。さっきまで雨が降っていて、今も曇っています。

「施設のくふう」
わかりやすく説明があります。

丘があります。上にはゾウを一望できる展望デッキがあります。

説明の右側、オスゾウのエリアです。

メスゾウのエリアにゆるやかなスロープのような道を通っていきました。

ゾウ舎側から丘を見たところです。

丘の上に小さなゾウさんが見えました!わかばちゃんです!
【2024.12.18 10:48 わかば】10時50分前 わかばちゃんが丘の斜面を下ってきました。

体を斜面にこすりながら降りていきました。
わかばちゃんは好奇心の強いおてんばさんで、柵をすり抜けて放飼場から脱走して騒動になりました。柵改修の対策が取られました。

わかばちゃんはオスゾウ、あおくんのところに遊びに来ています。
【2024.12.18 10:43 -10:59 わかば、ゆずは、あお】11時前 わかばちゃんが雄ゾウ、あおくんのところにいました。鳥のように鳴いてわかばちゃんはあおくんと絡んでいるところに、お母さんのゆずはさんが来ました。

お母さん、ゆずはさんが様子を見にきたところ、斜面に沿った細い道を歩いてきました。

ゆずはさん、わかばちゃんが柵を挟んで、あおくんにお鼻を伸ばしていました。
あおくんはゾウ舎に戻っていきました。

坂道でわかばちゃんが授乳してもらいました。

メスゾウのエリアに向かおうと坂道を上りますが、わかばちゃんがトイレタイムになりました。

おあくんが放飼場にでてきました。

また3頭の絡みあいになりました。
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4頭の紹介です。
あお(碧)オス 14歲
●体重:約2.9t
●ミャンマー名 ミン・チー・アウン
●誕生日:2010年1月23日
●特徴 4頭の中では一番穏やかな性格
ゆずは(柚葉)メス 22歳
●体重:約2.5t
●ミャンマー名 セイン・モー・サン
●誕生日:2002年2月18日
●特徴:普段は大人しく子供思いのお母さん
わかば (若葉)メス 3歳
●体重:約1.2t
●ミャンマー名エー・モー・サン
●誕生日:2021年1月17日
●特徴:元気でおてんば、 好奇心旺盛で遊ぶのが大好き
すい(翠)メス 12歲
●ミャンマー名 モー・トウン・ヌエ
●誕生日:2012年2月21日 (2024年9月10日死亡)
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【2024.12.18 11:08-11:32 ゆずは わかば お食事タイム】11時すぎ ゆずはさんが干し草をもらって食べていました。丘からわかばちゃんが降りてきてオモチャ?で遊んだ後、干し草を食べ始めました。

寄り添って食べていました。

丘の上に行き、展望デッキからゾウのエリア、ゾウ舎が見えます。ゆずはさんが見えました。

わかばちゃんが降りていこうとしています。飼育員さんが💩をひとつ取っていました。

わかばちゃんが向いている方にオスゾウのエリアがあります。

オスのゾウ舎は丘を下りて反対側にあります。

広いです。メスゾウとの同居はこちらでしそうです。

あおくんはお部屋の出入りが自由になっていました。

ゾウ舎のまわりにイラスト付きのゾウの案内、説明が貼ってあります。

寒いとき、暑いとき、ゾウがお部屋か放飼場か選べるようにしているそうです。

歯の説明。

足の説明。

どろあそび。みずあそび。

ねる。
イラスト付きで分かりやすいです。
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展望デッキからさがったところから、ゾウ舎をみました。

メスゾウのエリア、プールが見えました。
【2024.12.18 13:47 わかば ゆずは、丘をのばる】13時50分前
わかばちゃんが先に丘を登っていき、お母さんのゆずはさんは💩を落としながら、わかばちゃんの後をついて行きました。急な斜面です。

お母さん、ゆずはさんも上りきりました。本当にびっくりしました。
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ゾウさん以外の動物も見にいきました。

浜松市動物園から来園した、アムールトラのヒューイです!
一度浜松で会いました。また会えて嬉しいです!
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オジロワシに会えるのを楽しみにしていました。神戸王子動物園のオジロワシ、サクラさんはここ福岡で生まれました。

オジロワシの鳥舎は大きいです。山の中腹に立っています。

2羽のオジロワシさん。
エリザはみさき公園から、あいりは姫路市動物園から来園しています。

エリザ、1989年4月22日 みさき公園生まれ。

あいり、2008年3月27日 姫路市動物園生まれ。
【2024.12.18 14:46 エリザ あいり】14時45分 水に入っているあいり、前に飛んできたエリザです。
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鳥舎は並んでいて、オオワシ、コンドルが大きくて立派でした。

その先にカンガルーがいました。

袋から赤ちゃんがお顔をだしていました。

あられ、あかり、ひかり、イヴ、ミント。5頭のメスがいます。紹介が良いのですが

なんと、内側から「あかり」ちゃんの紹介が破壊されました!

破壊したカンガルーさんのお名前は? わかりません><
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レストランでお昼ごはんをいただきました。ゾウさんを模ったジビエハンバーグ。

お友達のデザート。ゾウさんクッキーがのっていました。
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【2024.12.18 15:48-16:09 わかば ゆずは、モート側で】16時前 わかばちゃんはモート側の方に来ていました。お母さん、ゆずはさんが来た時はわかばちゃんはゾウ舎前にいました。

ゾウ舎前で授乳していました。

16時すぎ 飼育員さんがモート前に来られていました。
この後、入口側にゾウさんが移動していき、ゾウ舎から飼育員さんが出て来られました。「お部屋に戻る前にトレーニングを行う」、と聞こえたので、放飼場の下の通路を走って入口側に行きました。
【2024.12.18 16:17 ゆずは わかば、トレーニング】16時15分 ゆずはさんとわかばちゃんはロープ越しにトレーニングを行いました。終わるとお部屋に戻っていきました。

柵の外からターゲットトレーニングをされていました。

「さあ、帰ろう!」と言われて、ゆずはさん、わかばちゃんはいそいそとお部屋にもどっていきました。

がらんとしたメスのゾウエリアを見ていました。今からお掃除にでて来られるはず、どのように💩が集められるか知りたかったのです。急斜面を運搬車や一輪車を使うのは難しいはず。。と考えていたら、飼育員さんたちがポリバケツを持って出て来られました。
「メスはもう部屋に帰ったので見れませんが、オスゾウはまだ外にいるので見れますよ」、と声をかけてくださいました。
その時に2つのことをお尋ねしました。糞の回収と道のことです。糞はバケツで集めて周るそうです。
「オスと同居させる時に通る道は、あの細い道なのですか?」
「そうです。通れます。なんの問題もありませんよ」
あの細い道だけがオスエリアに行く方法なのかと、驚きました。
私がいつも見ている神戸のゾウさんたちは大柄で、とてもあの道を通ることは出来ないと思うからです。あの急斜面を上ることも難しいと思いました。

16時半前 あおくんは放飼場で干し草を食べていました。

オスゾウのエリアの際に日除け兼シャワーが設置されています。神戸王子動物園のものと同じ仕組みでも、最新技術が搭載されていると思います。昨年のような厳しい暑さが来ても、福岡で元気に暮らしてもらえますように。寒いとき、暑いとき、お部屋が解放されているので安心です。

丘陵地を生かしたゾウの放飼場にゆずはさん、わかばちゃんは適していて元気に過ごしています。
9月10日に亡くなったすいさんの冥福をお祈りしました。どんな辛いことも受け入れて前に進むしかないのだと、ゆずはさん、わかばちゃんが急斜面を登るのを見て思いました。また福岡のゾウさんたち、他の動物、鳥さんたちにも会いに来たいです。

ゾウの骨格標本のまわりにゾウさんへのメッセージが貼られていました。

みんなゾウさんに会いたくて、長い間待っていました。
放飼場の前でも「ゾウさんに会えて本当にうれしいです」と言われていた地元の方がおられました。本当に良かった。関係者の皆様のひとかたならぬご努力、ご尽力のおかげでありますが、ゆずはさん、わかばちゃん、あおくん、すいさん、日本に来てくれて、本当にありがとう。
福岡市動植物園
福岡市中央区南公園1番1号
公式サイト