2022年09月18日

どうぞお気をつけてお過ごしください

台風14号の接近で大変な雨、風になります。
どうぞみなさま、お気を付けてお過ごしください。
大きな被害がでなことをただただ祈っています。


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2022年09月17日

浜子さんにお花を持っていきました。 浜松市動物園のアジアゾウ(2022年9月16日)

昨日 浜松市動物園に行きました。一昨日 9月15日に51歳で亡くなったアジアゾウ、浜子さんにお花を手向けたかったからです。

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2021年4月14日
昨年の春に会った浜子さん、新緑に包まれて元気に動いて枝を食べていました。体が丸く大きな耳ををもっておられて、かわいらしいゾウさんでした。じっと見ていると、浜子さんは見つめかえしてお返ししてくれているようでした。
浜子さん、はじめまして!! 浜松市動物園のアジアゾウ(2021年4月14日)

浜子さんの調子がもうひとつ良くないと、ゾウさん好きのお知り合いから聞いて心配していました。一度会いに行きたいと思っていたのですが、神戸を離れにくいこともあって思いきることができませんでした。浜子さんの訃報を聞いて、せめてお花だけでも持って行きたいと急遽浜松にでかけました。

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浜松市動物園に着いたのは13時半ごろでした。浜子さんの献花台は17日から設置すると聞いていたので、お花は入園口で預かってもらうつもりでした。「献花台を設置しているので、そちらにどうぞ」、とチケットブースで教えていただきました。

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ゾウ舎は入園口から坂道をずっと上っていったところです。ゾウ舎の側に屋根つきの広場があって、そこに献花台がありました。
右奥に「ゾウ売店」が見えます。

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献花台後ろに浜子さんのお写真

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青草を食べている浜子さん
お花を置かせていただいて手を合わせました。

浜子さん
ありがとう
どうぞやすらかに
お花屋さんでいただいたメッセージカードに書いて、お花の後ろに添えました。
お花は浜松駅に隣接しているショッピングモールで買いました。慌てていたので、写真も手紙も用意できませんでした。

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ゾウの運動場から見たゾウ舎。プールは水で満たされていました。

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ゾウ舎はコーンが置かれていて、中に入ることができませんでした。

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ブルーシートに覆われていて、浜子さんが亡くなって間がないのだと実感しました。

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「ゾウの歩き方」。浜子さんのお写真でゾウの歩き方の説明。

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地面に浜子さんの前足、後足を描いて、分かりやすく解説しています。

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これにそっていくとゾウの運動場、広場が見えます。

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2021年4月14日
浜子さんがこのように歩いているのだと想像しました。

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献花台の置かれている広場の奥に展示スペースがあります。子供達が描いた動物さんたちの絵、入選作品が掲げてあります。元気で素直なこども達の作品です。

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ゾウさんが何枚もありました。浜子さんが浜松で過ごした50年、たくさんの子供たちのモデルになってきたのだろうなと思いました。動物園のゾウさんは大きな存在、小さなこどもたちには怖さ以上に大きな憧れを感じていたのではないかと、自分のことを振り返ってそう思います。

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広場の奥のゾウ売店。ここに浜子さんのものがあるかと入ってみました。ポストカートがありました。今年2022年ナイトズーの時のものです。動物園応援のためのバッチもまだありました。買い占めててはいけない、欲しい方がたくさんおられるはずだと思い個数は控えました。

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動物園応援バッチは餌代になります。
「浜子さん、残念でした」と売店のスタッフが言われました。「本当に悲しいです」と言うと、「僕もここで10年以上見てきましたから。。」と言われました。

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ポストカード。パイナップルに51 描かれています。かわいくて優しいお写真、うれしいです。

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平日の午後、ほとんど人に会いませんでしたが、15時すぎにはお客さんをよく見かけました。献花台に手を合わせておられる方もおられました。 私は9,10月の遠出できる日が限られているので、昨日に行かせていただいて良かったです。

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(2021年4月14日)
浜子さん、一度しかお会いできませんでした。でもその存在感は大きくて忘れることはありませんでした。これからも私の中では新緑の中で生き生きとした浜子さんです。

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(2021年4月14日)

ラベル:ゾウ
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2022年09月16日

プリンター買い替え☆キャノン プリンターPIXUS TS5430 ホワイト

数か月前からプリンターの調子がよくなかったのですが、印刷設定を変えながらなんとか使っていました。2020年に購入したPIXUS TS8230です。全色揃っているのに、モノトーン印刷にしているのに、黒が青色になって印刷されたので、もう無理だと判断して新しいプリンターを買いました。

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Canon PIXUS TS5430 ホワイト

プリンターを選ぶ条件でディスクのレーベル印刷ができるかどうかを重要視してきたのですが、もうレーベルを印刷することもなくなったので、コピー機能がついたシンプルなものにしました。Canon PIXUS TS5430 12500円。レーベル印刷機能がつくとキャノンは3万円代、エプソンは2万。プリンターはキャノンのシリーズを使ってきたので、やはりキャノンを使いたいと思いました。
設置の時にパソコンでwifiの自動認識ができなくて、プリンター側でwifiの暗証番号を入力しました。液晶が小さくて、メガネとルーペが必要でした。印刷すると黒色ではっきり文字がでて(当たり前)気持ちよかったです。
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2022年09月04日

アジアゾウのズゼ、神戸に来て26年目を迎えました。(2022年9月3日)

王子動物園のアジアゾウ、ズゼ(32歳)が9月3日で神戸に来て26年を迎えました。ズゼが大好きな私は朝から動物園に行き、ズゼのそばにいることにしました。

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10時すぎに王子に着きました。ゾウの運動場は入口のすぐ近くにあり、雄ゾウのマックの姿が見えました。ズゼは大きなマックのむこう側にいて、ふたり並んで吊り下げ式フィーダーから草を取っていました。

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マックとズゼは今同居中で南側のフィーダーを使っていますが、別居の時は北側、南側でそれぞれのフィーダーを使います。マックは身長が高いので、マックが鼻を伸ばしている時はフィーダーの高さを上げて、ズゼが伸ばしている時はフィーダーを低くしていました。

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木の上にある枝をとるような動きを再現できる、多様な動きを引き出せる有意義な環境エンリッチメントです。このフィーダーは今年2022年3月に設置されました。時間は正確に決まっていませんが、午前中に行われています。


マックとズゼ、同居中のエンリッチメント
10時頃開始で、終わったのが10時半でした。一回目に青草がごそっと落ちてしまい、二回目をセットしてもらいました。マックとズゼは楽しそうに交代でフィーダーにお鼻を伸ばしていました。

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エンリッチメントが終わった後のズゼです。背中に青草がのっていました。これから北側にいき土浴びをします。北側の土は前日に新しく補充されたものです。

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マックも北側にきて、日除けの影の中に入りました。大きなマック、日本最大級の雄のアジアゾウです。ズゼは奥で土浴びをしていました。

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ゾウの運動場のズゼの紹介です。1990年4月5日生まれ。1996年9月3日にラトビア共和国、首都リガの動物園から来園しました。
ズゼの来園の経緯、来園前の写真は別の記事に掲載しています。
ズゼの来園の経緯:アジアゾウのズゼ、神戸王子動物園で25年経ちました(2021年9月3日)
リガのChichagovさんの提供お写真:1996年 アジアゾウ、ズゼがリガ動物園(ラトビア)から神戸王子動物園に来園当時の写真

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マックとズゼの同居はだいたい3週間ぐらい続きます。今回の同居は8月20日(土)から始まり、この日で3週間目に入りました。
マックとズゼはとても相性がよくて仲良しで、得にマックはズゼが大好きです。

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大きなマックと一緒にだとズゼが子どもに見える、という声をよく聞きますが、ズゼも大きなゾウさんで、体重は4900kg前後あります。

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11時半前にズゼは日陰に入っていて、そこからあくびをしながらシャワーのパネルをタッチしました。オレンジ色のパネルはシャワーをだすスイッチになっています。以前NHKの番組、ピタゴラスイッチにも登場、ズゼが出演しました。

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シャワーをお鼻に受けて、口からお水を飲みます。

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11時半 マックが寝室に入って足のケア中にお昼ごはんが運ばれました。マックと同居中はふたりのごはん、おやつは離れた場所におかれます。

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マックがズゼの分を取りにくるからなのですが、体の大きなマックが同居中は優位なのですが、ズゼもそうそう負けていません。


マックとズゼのお昼ごはん
マックは日除けの下で、ズゼは南側の奥で食べていました。

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「ズゼちゃん大好き」とい本がパンダプラザにあります。ラトビアからきたゾウのズゼと飼育員さんの物語を、ズゼが来園した当時の権藤園長が書かれました。ズゼとズゼと一緒のラトビアから来られた飼育係 Gunars Schauersさんがモデルのストーリーでフィクション化されています。

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14時すぎ、運動場に木陰が増えてきました。暑い日で、マックとズゼは木陰に入っている時、ズゼがマックを見上げてかわいいお顔をしました。

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ズゼがマックに微笑んでいました。ズゼのこんな表情はめったに見ることがないです。


マックとズゼ
午後のふたり、14時半のトレーニング前まではゆったりと仲良く過ごしていました。ズゼがマックになにか話しかけているように見えました。機嫌がよくて楽しそうでした。


ズゼのトレーニング
14時半からのトレーニング、先にマックが寝室で行ってから、ズゼが運動場で行います。土曜日でたくさんご家族連れが来られていました。ズゼはお鼻を高くあげてご挨拶していました。

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16時 ズゼが先に寝室に戻りました。扉の鍵がかかるまで、お鼻をあげて待っているところです。
食パン、リンゴ、ニンジン、カボチャ、青草、笹と竹、干し草等。普段と同じご馳走が並んでいます。ズゼはカボチャが大好きです。

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寝室での夕ごはんを食べるところを子どもたちも熱心に見ていました。ゾウさんのごはんの様子をこんなに近くで見れるのは嬉しいことです。


夕ごはん、お水
16時にお部屋の戻ったところ、途中のごはんのところ、17時 閉園前にズゼがお水を飲むところをまとめた動画です。干し草のブロックを背中に投げて、干し草を広げて食べていました。笹は枝をポキポキと折って短く食べやすくしていました。

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お水を飲んでいる時、熱心に見ている子供たちに気がつきました。飲み終わるとズゼはお鼻を上げてご挨拶しました。ズゼは小さな子どもたちが大好きです。
阪神淡路大震災で傷ついた子供たちを励ますために神戸に来てくれたズゼ。マックのお嫁さんにと遠い国、日本に送り出してくださったラトビア、リガの皆さまに心から感謝いたします。
今年2月1日にズゼと一緒に神戸に来られた Gunars Schauersさんが亡くなりました。リガ動物園は変わりつつあるということです。いろいろな思いが私にもあり、ズゼの26年の来園記念日に文を書かせていただきました。英文ですが、後日日本文にもするつもりです。
Zuze's 26th anniversary of coming to Kobe, a tribute to her curator and my teacher (September 3rd, 2022)
【追記:日本語文
ズゼの26周年目 神戸に来た記念日に☆ズゼの飼育員(学芸員)、私の恩師へオマージュ(2022年9月3日)

王子動物園も変わっていきつつあります。王子公園再整備で動物園もリニューアルする予定です。が、その前に先日から現状の施設の整備のため、設備をよりよくするためにクラウドファンディングが始まりました。
王子動物園の公式サイト クラウドファンディング案内
現状のゾウの設備が少しでも良くなるなら、その他の動物の設備が改善されるなら、ぜひ応援させていただきます。

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昨日もたくさんの家族連れがお客さんが来られていて、動物を見て、ごはんを食べて楽しんでおられました。身近な動物園として、これからも頑張っていただきたいです。
大好きな子供たちがたくさん来てくれること、ズゼもうれしいと思います。昨年の9月3日は金曜日の雨降りでお客さんがほとんどいませんでした。今年の来園記念日はマックと同居中で、ズゼのかわいい笑顔をたくさん見れました。うれしかったです。ズゼちゃん、神戸に来てくれて本当にありがとう! これからも末永くよろしくお願いします♡


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2022年09月03日

ズゼの26周年目 神戸に来た記念日に☆ズゼの飼育員(学芸員)、私の恩師へオマージュ(2022年9月3日)

先日書かせていただいた英文の記事の意訳文です。
Zuze's 26th anniversary of coming to Kobe, a tribute to her curator and my teacher (September 3rd, 2022)
長文なので別の記事にしました。
今年初めに亡くなったズゼの飼育員(学芸員)サウエルさん、私をヨーロッパに導いてくださった恩師、中村先生への感謝の思いで書かせていただきました。
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9月3日はアジアゾウのズゼが神戸王子動物園に来園した日です。ズゼはラトビアの首都、リガ市から飼育員Gunars Schauersさんと一緒に1996年きました。ズゼが6歳の時でした。

*(Gunars Schauersさんはkeeper(飼育員)ではなく、(curator)学芸員だったそうです。この記事では分かりやすく、サウエルさんと飼育員と訳させていただきます)

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1996年9月3日

ズゼとSchauersさんは8月24日にリガを出発し、フェリー、飛行機、トレイラーに乗って10日間かけての旅でした。
1995年に阪神淡路大震災で傷ついた子供たちを励ますために、ズゼは神戸と姉妹都市のリガ市が寄贈してくださいました。

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2022年9月2日 同居中のマックと

ズゼの丸い体形は可愛くて、お茶目で優しい性格をしています。パートナーのマックはズゼのことが大好きです。マックは日本で最大級の雄のアジアゾウです。もちろん、神戸でたくさんの人達からズゼは愛されていて、遠方から会いにくるファンの方々もいます。
私はラトビア、リガの皆さまに心から感謝を申し上げます。私たちにズゼに会う喜び、人生に楽しみを加えていただきました。

私は2017年7月7日(七夕)にズゼに初めて会ってから、時々ズゼのことをブログに書いています。ズゼとの出会いは私にはとても特別です。2017年6月にリガの市内観光をしている時にガイドさんから、神戸にいるズゼの話を聞くまで、私は動物にも動物園にも関心がありませんでした。
ロシアの隣のこんな小さくて平和なヨーロッパの国から来てくれたゾウさんに会いたくて、日本に帰ってから王子動物園を訪れました。

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リガ 2017年6月

初めて会った日のことはよく覚えています。ズゼは大きくて優しいゾウさんという印書でした。でも不思議なことに、会いに行ったら、またズゼに会いたくなりました。だんだんと動物園に行く回数が増えていきました。そして今は毎日ズゼに会いに行っています。自分でもなぜだか分からないのですが、ズゼに魅かれてきました。

夫と私は1995年6月に初めてのヨーロッパに行くことを予定していました。でも阪神淡路大震災が1月に起こり、建設業界で働いていた夫は大変忙しくなり、旅行に出ることは不可能になりました。私もヨーロッパに行くことは諦めました。
翌年に私は「ヨーロッパ事情」という講座を姫路の大学に受けにいきました。中村先生はベルギーで働いたことがあり、ヨーロッパのことをよくご存知でした。得に絵画についてお詳しかったです。中村先生は生徒をヨーロッパに連れて行こうと計画されていました。私は参加するつもりはありませんでしたが、一緒に講座を受けていた年輩の女性、村上さんが「ヨーロッパに行けるのは、これが最初で最後になるから、なんとか一緒に行ってもらいたい」、と私に頼みました。村上さんはホテルの部屋をシェアする誰かが必要でした。
仕事で忙しい主人のことを心配しましたが、私は中村先生、村上さん、他10人と一緒にヨーロッパに行くことを決心しました。
私たちはルフトハンザ機に乗り、ミュンヘン経由でブリュッセルに入りました。戻りはパリからフランクフルト経由で大阪に着きました。

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パリ北駅 1996年8月23日

初めてのヨーロッパ、ベルギーとパリの滞在がとても楽しくて、この旅は私の人生を変えました。美しい景色、歴史的建造物、美術館、言葉、食べ物等々、全てが大好きになりました。年に一度か二度しか行けない遠いところ、でもヨーロッパはいつも私の心のどこかにあります。

夫はついに2000年にヨーロッパに行くことができました。そして夫の目標は全てのヨーロッパの国に行くことになりました。
そして私たちは2017年6月にラトビアを訪れました。神戸の姉妹都市、リガで私たちは神戸に渡ったゾウ、ズゼのことを聞きました。 リガは美しい街で、たくさんの歴史的建造物があり、アールヌーヴォーの建物で有名です。そして人々はとても親切です。

1996年の旅行後も中村先生がヨーロッパに行く時は私も同行させていただきました。私は先生からたくさんのことを教えていただきました。ヨーロッパの旅の仕方、絵画について、フランス語。。私は先生にとても感謝しています。

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リガ動物園 1996年8月23日(写真 Chichagovさん)

私の1996年8月の旅はとても感慨深いものがあります。ズゼと飼育員 サウエルさんが8月24日にリガ出発し、フェリーでドイツ、フランクフルトを目指しました。私はそのことをリガ動物園で働いていたChichagovさんのFaceBookの投稿で知りました。

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Chichagovさんとズゼ 1990年8月(写真 Chichagovさん)
ズゼは1990年4月5日生まれ。写真は生後4か月のズゼとChichagov,さん。

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エッフェル塔 1996年8月24日

私は8月24日はパリにいて、その日のことは本当によく覚えています。エッフェル塔を訪れた後、私たちはオルセー美術館に行きました。印象派の作品、ルノワール、モネ、ゴッホ等の名作の数々にとても感動しました。村上さんはゴーギャンの「タヒチの女」を観たことをとても喜んでいました。
ズゼがリガを旅立ったころに、旅でのハイライト、私は人生で最高に楽しい一日を過ごしていました。
そして8月27日 私はパリからフランクフルト経由で大阪に戻りました(大阪到着は翌日の朝)。その時の搭乗券がまだ残っていました。

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ズゼは9月1日にフランクフルトから東京行きの便に乗りました。たった5日後にズゼが同じフランクフルト空港から日本に向かったとは、なんという偶然でしょうか!

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1996年9月1日 フランクフルト空港 (写真 Chichagovさん)

ズゼとサウエルさんの日本への道程を思うと、なんとも言えない気持ちになります。
ズゼは産まれて3ヵ月後にお母さんが亡くなりました。サウエルさんがズゼの世話をされて、神戸までズゼと一緒に来られました。
(リガから神戸に来たズゼとサウエルさんの話は「ズゼちゃん大好き」という本になりました。王子動物園の前園長、権藤さんが作者です。お話しはフィクション化されています)

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ズゼちゃん大好き

中村先生は今年2022年1月に亡くなりました。サウエルさんも今年の2月1日に86歳で亡くなりました。サウエルさんと中村先生はだいたい同じお齢です。

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サウエルさんと権藤園長 1996年9月 (写真 Chichagovさん)

今年 2022年はズゼが神戸に来て26年になります。
私はもう一度リガのみなさんに感謝を申し上げます。みなさんの大切なズゼは日本でとても愛されています。
中村先生、村上さん、私にヨーロッパに行く機会をくださって、ありがとうございます。
サウエルさん、ズゼを育ててくださって、神戸まで同行してくださって、ありがとうございます。
私はズゼに会えて本当に幸せです。ズゼのことが大大大好きです。

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ズゼちゃん、2022年7月25日

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Zuze's 26th anniversary of coming to Kobe, a tribute to her curator and my teacher (September 3rd, 2022)

*今日 9月3日 神戸王子動物園のアジアゾウ、ズゼが来園して26年になります。ズゼの故郷ラトビアの方にも読んでいただきたいので、先に英文で書きました。後日日本語訳を追記させていただきます。

September 3rd is the anniversary of the arrival of the Asian elephant, Zuze at Kobe Ojizoo. She came from Rega city, the capital of Latvia with her curator Gunars Schauers in 1996. It was 26 years ago and Zuze was only 6 years old.

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03.09.1996

Zuze and Mr.Schauers left Rega Zoo on August 24th, and their journey took 10 days by ferry, airplane and a large truck. Zuze was donated by Riga city (sister city of Kobe) to encourage children wounded in the 1995 great Hanshin Awaji earthquake.

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Zuze anc Mac:02.09.2022

Zuze has a chubby body looks cute and has a little playful and gentle character. She is very much loved by her partner, Mac who is the biggest male Asian elephant in Japan. Of course, she is loved by many people in Kobe, and there are fans who come from far away to meet her.
I would like to express my sincere gratitude to the people of Riga, Latvia, for giving us the pleasure of meeting Zuze in Kobe, and adding joy to our lives.

I sometimes wrote about Zuze on my blog since I had met Zuze on July 7th 2017. It was very special for me to meet Zuze. I was not interested in animals and zoos until I heard about an elephant living in Kobe from a local guide while sightseeing in Riga city in June 2017.
After returning to Japan, I visited Oji Zoo because I wanted to meet the elephant who came to Japan from such a small and peaceful European country next to Russia.

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Riga city, June .2017

I clearly remember the day I first met Zuze and my impression of her was of a big, gentle elephant. But strangely, after going to meet her, I wanted to meet her again. Gradually my visits to the zoo increase and now I go to meet Zuze every day. I don’t know why, but I’ve been drawn to Zuze.

My husband and I were planning our first trip to Europe in June 1995. But after the Hanshin Awaji earthquake in January, my husband who was working in construction, became so busy that he was unable to travel. I also gave up on going to Europe.
The next year I went to a university to take a course on “European affairs” in Himeji. Professor Nakamura had worked in Belgium and knew a lot about Europe, especially paintings, so he was planning to take his students to Europe. I had no intention of participating but an old lady, Mrs.Murakami who was taking the class with me asked me to go to Europe with her. She needed someone to share a hotel room with, and she said it would be her first and last chance to go to Europe.
I was worried about my husband who was busy with work, but I decided to go to Europe with Professor Nakamura, Mrs Murakami and 10 other people in August 1996.
We boarded Lufthansa plane and the flight ended in Brussels via Munich. On the way back we arrived in Osaka form Paris via Frankfurt.

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Paris North Station: 23.08.1996

I enjoyed visiting Belgium and Paris very much for first time Europe, and this trip changed my life. Beautiful landscapes, historical buildings, museums, language, food, I fell in love with everything. It's a faraway place that I can only go to once or twice a year, but Europe has always been somewhere in my heart.

My busy husband was finally able to go to Europe in 2000 and since then his goal has been to visit all European countries.
So we went to Latvia in June 2017. In Riga, Kobe's sister city, we heard about Zuze, the elephant who had come to Kobe. Riga is a beautiful city has a lot of historic places and is famous for Art Nouveau buildings. The people are very kind as well.

After 1996, when Professor Nakamura went to Europe, I was allowed to accompany him. He taught me many things, such as how to travel in Europe, about paintings, and the French language. I am very grateful to him.

My trip in August 1996 is still very moving to me.
Zuze and the curator Mr.Schauers left Riga on August 24th, they took a ferry down the river from the port of Riga to Frankfurt, Germany.

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23.08.1996 :(by Mr.Chichagov)

I found out about it because Mr. Chichagov, who had worked for Riga Zoo, posted photos on Facebook.

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Mr.Chichagov and Zuze, August, 1990 (by Mr.Chichagov)
Zuze was born on April 5th,1990. She is four months old in this photo.

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24.08.1996

I was in Paris on August 24th. I remember that day very much. After visiting the Eiffel Tower, we went to Orsay Museum. I was really excited by Impressionist paintings, Renoir, Monet, Van Gogh..etc. There were many masterpieces that I had admired. Mrs.Murakami was also very glad to seeing “Tahitian Women on the Beach” by Paul Gauguin.
It was the most enjoyable day of this trip and one of the best days in my life when Zuze was leaving Riga.
And I returned to Osaka from Paris via Frankfurt on 27th August. I still have my boarding pass.

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Zuze took a plane from Frankfurt to Tokyo on September 1st. What a coincidence that Zuze was going to Japan from the same airport just five days after.

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01.09.1996 :(by Mr.Chichagov)

The thought that I was there when Zuze and Mr.Schauers, were on their way to Japan is indescribable for me.
Zuze lost her mother three months after she was born. Mr. Schauers, who took care of Zuze, came to Kobe with her.
(The story of Zuze and Mr.Schauers came from Riga to Kobe, "I love Zuze-chan," has become a book by former Oji Zoo director Mr.Gondou. The story is fictionalized.)

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I love Zuze-chan

Professor Nakamura passed away in January 2022 this year. Mr.Schauers also passed away on February 1st of this year at the age of 86. He was about the same age as Mr. Nakamura.

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Mr.Schauers and director Mr.Gondou. :(by Mr.Chichagov)

This year 2022 is Zuze's 26th anniversary of coming to Kobe.
I would like to thank the people in Riga again for donating Zuze to Kobe. Your precious Zuze is beloved very much in Japan.
Thank you Professor Nakamura, Mrs.Murakami for giving me the opportunity to go to Europe.
Thank you Mr.Schauers for looking after Zuze and accompanying her to Kobe.
I am really happy to meet Zuze. I love her very very much.

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Zuze, 25.07.2022

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