
アジアゾウのエリア、ケーンクラチャン エレファントパーク( Kaeng Krachan Elefantenpark)は2014年6月に完成したドーム型の建物です。

中は120種類の植物がありタイの国立公園 ケーンクラチャンを再現していて、気温と湿度は現地タイと同じにしているそうです。




屋根は270枚の窓があり、不規則的な形にすることで、森の中にいて木の間から陽がさすような効果をつくっています。



これは世界で初めて作られた、ゾウが泳ぐ姿が見れるプールです。

魚も泳いでいます。

ゾウは1日に200L以上の水は飲まないが、暑さと虫よけのために水の中に入る。彼らは泳ぎが上手い(意訳)と書かれています。

餌を隠すところがたくさんあって、毎日餌をおく場所を変えることで、ゾウに餌を見つける喜びを与えているそうです。

ゾウが喜ぶだけではなく、お客さんも喜べるように、窓ガラスの上に餌入れがあり、ゾウのお顔を真近に見ることができます。

食べているのはインディ(36歳)です。
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マキシィ 2017年購入のポストカード
長い牙を持つ立派な雄ゾウ、マキシィ(Maxi)が約20年チューリッヒで暮らし、2020年2月に51歳で亡くなりました。その間に12頭の子どもができ、うち1頭が神戸王子動物園のマックです。
マックは1995年に2歳9か月で神戸に来て、今年6月13日に30歳になりました。王子動物園でも盛大にお祝いしてもらい嬉しかったのですが、その後にチューリッヒ動物園で信じられない不幸が続きました。6月28日に雄ゾウの ウメッシュ(2歳)、7月10日にマキシィの娘 オミシャ(8歳)、7月23日にマキシィの孫娘 ルワニィ(5歳)が亡くなりました。短期間に3頭の若いゾウがヘルペスウイルスのために旅立ってしまいました。

2022年6月13日 30歳になったマック
5年前、2017年10月にマックの親戚に会いたくて、チューリッヒ動物園に来ました。マックの異母妹たちチャンドラ(15歳)、ファーラ(12歳)、オミシャ(3歳)、マックの姪っこにあたるルワニィ(8ヵ月)に会いました。みな若くて可愛いゾウさんでした。

2017年10月30日 右 オミシャ(3歳)
雄ゾウのタイが大好きで、お姉ちゃんのチャンドラとタイの間を割り込んで入っていました。

2017年10月30日 左 ルワニィ(8ヵ月)
お母さん、マックの異母妹ファーラ、おばあちゃん セイラ・ヒマリと一緒にいました。

2022年10月4日
がらんとした外のエレファントパーク
亡くなったウメッシュくん、オミシャちゃん、ルワニィちゃん、どうぞ安らかにと祈りました。

「素晴らしいマキシィの息子、マックのファン」というスタンスでお悔やみと応援の手紙を書きました。「。略。マックのような素晴らしいゾウを生みだしてくださったことに感謝いたします。これからも長い道のりですが、ゾウの飼育、繁殖のために尽くされていくことを願っております。チューリッヒ動物園の繁栄と平和をお祈り申し上げます」(意訳)
入園口の側にビジターセンターがあり、そこに手紙、マックの自作ポストカードとお土産を預けに行きました。お若い女性スタッフに渡すと、マックのポストカードを見て「アッ、エレファンテン。。」と言葉を詰まらせました。「ダンケ シェーン」と言われ、「ビッテ シェーン」と頭をさげながら胸が一杯になりました。
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追記:2022年12月6日
チューリッヒ動物園の学芸員さんから手紙とお土産のお礼のメールをいただきました。園長、獣医さん、象の飼育員のみなさんはマックの写真を見て、Maxiにとてもよく似ている、またMaxiの息子に会えと喜んでくださったそうです。その他の事についても書いてくださいました。ありがとうございます。
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今現在5頭のゾウがいます。

2つの雌のグループがあり、雄ゾウのタイが時期をみてどちらかに合流するようです。

タイ(Thai 18歳)
外でフィーダーから干し草を食べていました。

タイだけが外にいました。5年前より凛々しくなっていました。
12時前に屋内に入るとゾウの姿がありませんでした。ずっと裏の方まで歩いて探しにいきました。

お尻が見えました!誰でしょうか?

インディです!

チャンドラもいました! うれしくて涙がでてきました。
裏側でごはんを食べているところです。

インディ(Indi 36歳)
チャンドラ、オミシャ、ウメッシュのお母さんです。マキシィとの間に4頭の子どもをもうけ、2頭が生存しています。

ふたりの子どもを亡くしたインディ。たたずんでいるところは寂しそうに見えました。

チャンドラ(Chandra 20歳)
オミシャ、ウメッシュの優しいお姉さん。正面のお顔が見れてうれしいです。

チャンドラが土浴びをしているところです。
チャンドラがお水を飲みにいき、土浴びをしているところです。
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ゾウのエリアには屋台があります。

ゾウの雑貨も売っています。

野菜カレーと自家製アイスティーを買いました。約3100円。スイスは物価が高いので、お菓子等を持っていきました。
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お昼を食べてから屋内にもどると、ちょうど飼育員さんが入ってきました。

長い木や干し草ををあちこちにセットしています。次のグループがでてくるのでしょうか。

ファーラ(Farha 17歳)
セットが終わるとファーラが元気よく入ってきました。

ファーラは丸いまるい体をしていて、お腹が空いているのかなと思って見ていました。

先日 10月26日、ファーラが妊娠していて来年2023年初めに出産予定であると発表がありました。嬉しいです!どうか無事に出産、母子ともに元気でありますようにと祈ります。

セイラ ヒマリ(Ceyla Himali 46歳)
ファーラのお母さん、セイラ ヒマリ。スリランカのゾウさんです。

セイラ ヒマリはマキシィとの間に6頭の子どもをもうけました。3頭が生存しています。

Lewa サバンナの帰り道で ケーンクラチャン エレファントパーク
マックの異母妹チャンドラ、ファーラに会えたこと、とても嬉しかったです。セイラ ヒマリ、インディ、タイも元気そうで本当に良かったです。夕方に見落としていたゴリラの展示場に向かう時、インディやチャンドラが頭に浮かび、もう2度と会えないかもしれない、ゴリラよりもう一度ゾウに会いに行くべきかと一瞬迷いました。。諦めました。。どうか元気で。遠い日本からみんなの健康と幸せを祈っています。