2024年10月31日

福間洸太朗さん、日本デビュー20周年記念 ピアノリサイタル☆シンフォニーホール(2024年10月19日)

10月19日 シンフォニーホールで開催された、福間洸太朗さんのピアノリサイタル「ーストーリーズー」に行きました。日本デビュー20周年を記念したリサイタルです。

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福間洸太朗 ピアノ・リサイタル ーストーリーズー
【プログラム】
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 op.53 『英雄』
ショパン:ソナタ 第2番 変ロ短調 op.35 『葬送』
ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 op.61 『幻想』  
ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』より前奏曲(福間編)、イゾルデの愛の死(リスト編)
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ボルヴィック編)
スメタナ:「わが祖国」より『モルダウ』(福間編)
◎アンコール◎
グノー:アヴェ・マリア(フレミンクス編)
徳山 美奈子:序の舞
シューマン:ノベレッテ 第1番 op.21


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福間さんの演奏を初めて聴いたのは2013年 神戸で、モスクワフィルとショパンのピアノ協奏曲第一番を共演された時です。
それ以来タイミングが合えば福間さんのリサイタルに行き演奏を聴いてきました。パリ国立高等音楽院を卒業、ヨーロッパを基盤に活動されていて5か国語に通じておられること、そこから醸し出される優雅で知的な演奏に毎回聴きいってきました。

今回は日本デビュー20周年を記念してのリサイタル、特別なプログラムが用意されています。前半はショパン。後半はオーケストラの曲をピアノ一台で演奏、ダイナミックに編曲された3曲でした。最後の「モルダウ」は福間さんが自ら編曲されました。福間洸太朗さんのお名前の洸の字は水、きらきらした水を表していて、後半プログラムは水に因んでいるそうです。

リサイタルのタイトル「ストーリーズ」は(SNSに投稿するイメージなのですが)福間さんの20年の歩み、それぞれの曲に対する思いで作ったストーリーであり、聴衆の私たちもそれぞれ曲に持っている思いや出来事、ストーリーなのだと説明されました。
それで私も演奏を聴きながら、自分のストーリーに思いを巡らせていました。

福間さんのショパンは久しぶりで、『葬送』は初めて聴きました。星が見えるような美しい音色に感動、重々しいメロディーは進んでいく行進が遠くなっていくのが見えたようでした。福間さんはパリに留学したての頃に「(この曲は)まだ君には早いかな」と言われたそうですが。。

後半の水をモチーフにされたプログラムも素晴らしかったです。演奏前の曲説明が曲のイメージをより膨らませて、ドラマチックに繊細にと水が波打つところが浮かんできました。

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福間さんがご自身で編曲された「モルダウ」は圧巻でした。2017年のコンサートの時に私も楽譜を購入させていただきました。一小節でも弾けたらなとう気持ちでしたが、未だに楽譜は飾ったままです><
ずっと以前にフルタイムの仕事を辞めた後、ピアノを習っていた時期がありました。初めてのピアノ発表会で弾いたのが「モルダウ」でした。2004年にチェコ、プラハを訪れた時の思い出の曲、憧れの曲でした。努力ができない私は2年足らずでピアノを止めてしまいましたが、福間さんの演奏を聴きながら、そんなことも有ったと思い出しました。
そして家に帰ってから、自分のスマホの着信音が「モルダウ」だったと気がつきました!本当に呆れてしまいます。

コンサートホールから神戸まで帰るのにJR東西線か阪神電車かを迷いましたが、阪神電車に乗りました。つい一週間前もここ福島駅から普通電車に乗りました。そしてその時にはどうしても思い出せなかった光景が突然見えたのです。淀川を渡る時に下水処理場の横に「ラサ」と円形の屋根に書かれた建物、スケートリンクが。1977年にその建物でコンサートがありました。今はラサスケートリンクは無くなり高層マンションが建っています。
福間さんの演奏を聴いて頭が活性化したのでしょうか。47年前の記憶が突然戻りました。

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コンサートの後、福間さんのCD、本を購入した特典でサイン入りのポストカードを福間さんからいただきました。
「(20周年)おめでとうございます!」「いつもありがとうございます!」と言って握手をしていただきました。

実はこの日コンサートに行くかどうか直前まで迷っていました。日課にしていることで大事なことが出来なくなるのが躊躇われたからです。でも10年以上福間さんのコンサートにあちこち行かせていただいて、楽しく人生を豊かにしていただきました。お祝いとお礼に行かせていただこう、と最後はそう思い出かけることにしました。

福間さんの色々なエピソード、素晴らしい演奏を聴かせていただいて、お祝いをお伝えできました。「いつもありがとうございます」と自分の口が動いたことに驚きましたが、それは帰り道で見た奇跡への予感があったのかもしれません。

福間洸太朗さん、日本デビュー20周年おめでとうございます!
これからの益々のご活躍を楽しみにしています!

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2024年10月26日

オーヴェル・シュル・オワーズの音楽祭(2019年)福間洸太朗さんのピアノリサイタルでした☆

今頃ですが、2019年7月3日 フランスの村、オーヴェル・シュル・オワーズを訪れました。LE FESTIVAL D’AUVERS-SUR-OISE、オーヴェル・シュル・オワーズの音楽祭が6月4日〜7月4日まで開催されていました。

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場所はノートルダム教会です。

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ゴッホが1890年に描いた教会です。ゴッホは亡くなる前、71日間をこのオーヴェル・シュル・オワーズで過ごしました。

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音楽祭の出演者が掲げてありました。

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7月3日は日本人ピアニスト、福間洸太朗さんのピアノリサイタルです。

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2003年にこの教会を訪れた時、窓ガラスも割れたままで廃墟のようでした。このように音楽祭が開催されるようになったとは驚きでした。

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ゴッホが描いた教会で福間洸太朗さんのピアノが聴けるなんて、なんて嬉しいのでしょうか。

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コンサートは21時、遅い時間からです。今日は村のホテルに泊まって、明日帰国します。

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グランドピアノ、ステージが美しいです。

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お昼にチケットを買いに行きました。良い席を案内してくれたのですが、風邪をひいていて咳込むと止まらなくなるので、出口に一番近い席にしてもらいました。

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天井が高くて、音が響きそうです。

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早めに行って、教会内の写真を撮りました。

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音楽祭のプログラムです。

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7月3日 福間さんのページです。先日あらためて読みました。
pdf化されています:https://www.festival-auvers.com/old/pdf/FAOB19.pdf

Schubert, Haydn, Fauré, Satie, Weissenberg, Matton
シューベルト、ハイドン、フォーレ、サティ、ワイセンベルク、マトン
の曲を演奏されました。
福間さんは流暢なフランス語でご挨拶、曲紹介をされていました。休憩を挟んで、アンコールの後はスタンディングオベーションでした。
私は咳が出ないようにと気が気ではなかったのですが、福間さんの演奏は美しかったです。

コンサートの帰り道、前を歩いていた男性お二人がコンサートの感想を熱く語っていました。私の能力では理解できませんでしたが、福間さんの演奏を褒めておられたのは分かりました。
音楽知識の浅く、ほとんど観光目当てで来ているようなお客は私だけのように思えました。
が、もう一度オーヴェル・シュル・オワーズに来れた事、美しい麦畑を見て、ゴッホと弟のテオのお墓詣りができた事、美術館も訪れることができて、とても楽しいフランス1日の滞在になりました。この旅はスコットランド、北アイルランド、イングランド、ベルギーと周って、最終日がオーヴェル・シュル・オワーズでした。
福間さんのヨーロッパでのリサイタルにいつか行けたらな、という希望が叶いました。

ホテルまでの帰り道、美しい星空を見ました。もう十分やり切った、もうこれで旅行は終わりのような気がしました。事実2020年のコロナ発症から3年間、ヨーロッパに行くことが出来なくなるのです。

帰国して色々と忙しく最終日のコンサートの事を記事にすることが出来なくて、5年も過ぎてしまいました。




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2024年10月19日

3回目☆1977年 ベイシティローラーズの大阪公演の会場、ラサ国際スケートリンクの跡地を訪れました☆(2024年10月13日)

先週10月13日、ベイシティローラーズの思い出の地、ラサ国際スケートリンクの跡地を訪れました。今回が3回目になります。
1977年9月17日、18日にベイシティローラーズの大阪公演が催されました。
共同通信:ベイシティローラーズ来日公演

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Wikipedia: Bay City Rollersより
熱狂的に好きだったローラーズ、どうしてもコンサートに行きたくて、会場は大阪だけれど下見に行くから、と親に頼みこみました。当時まだ中学生でした。神戸、裏六甲の田舎に住んでいたので、大阪に行くのは不安でした。
夏休みに姉と友達と一緒に会場を見に行きました。夏の暑い時に淀川土手沿いに下水処理場の横を通り、ラサ国際スケートリンクを訪れました。アーチ形の屋根の建物は大きく、敷地は広くタイヤが隅々に置かれていて工場のようでした。下水処理場の匂いが一層そう思わされました。

ベイシティローラーズはとっくに解散しているのですが、2013年にボーカリストの(故)レスリーが来日してから、私はローラーズが大好きだった頃のことを思い出し、忘れてしまっていた1977年の大阪公演を思い出したくてラサ国際スケートリンク跡を訪れていました。今回は前回に引き続きお友達と一緒です。

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(2024年10月の淀川駅)
最寄りの阪神電車の淀川駅で降りました。

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下りのホーム、神戸方面に行く電車が止まります。

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今はプラットホーム全体に屋根があり、ホームの外側は壁で覆われていて安全ですが、当時はなかったのではないか? 幅の狭いホームがカーブを描いていて恐かったのは、周りの風景がよく見えたからではないかと気づきました。

◎下記のサイトで1975年の淀川駅、ラサ国際スケートリンクの空中写真が見れます
国土地理院、地理空間情報ライブラリー、地図・空中写真閲覧サービス(高画質表示)
https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=945331&isDetail=true

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この写真を見ると、阪神電車に隣接している高速道路はありません

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上り、大坂行きのホームからの淀川です。阪神高速道路があり、淀川が大きく見えません。

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ホームの先端部分を見て、ホームを覆っていた壁は1977年には無かったと思いました。
駅の改札、構内はどうだったか思い出せませんが、階段はもっと狭くて簡素だった気がします。

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下りホームの階段の窓から見た下水処理場です。1977年は高速道路がなかったので、障害物なく見えました。

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コンサート当日、反対側のホーム、大阪から到着した電車から降りたローラーギアを着たファンが沢山出口に向かって歩いていました。
駅から南側にはいけず、北側へでて高架下を通り南側の土手へ行ったと思います。

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2年前に来た時も工事中でした。もう終わっていると思ったのに続いていて、土手沿いの道を通ることができませんでした。

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南側から駅方向を見たところです。

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下水処理場です。

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南側へ続く土手の道です。

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ラサ国際スケートリンク

2年前に見つけた写真、ある方の写真でラサのことを思い出すことができました。ありがとうございます。
アルバム 1966年 昭和41年〜 あの頃の写真 少年期


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スケートリンクは無くなり、今は高層マンションが建っています。

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ため息がでるほど変わっているのです。
1977年以降ここに来たのは3回目、毎回なにか思いだせているようなのですが。。

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そして今日10月19日、大阪福島から神戸まで帰り道、阪神の普通電車に乗りました。淀川駅に止まったので、あらためて電車から外を見ました。
発車して淀川を渡った時に、下水処理場の隣のマンションがラサ国際スケートリンクに見えました!記憶が蘇りました! アーチ形の屋根にはラサと書かれていました。
私は阪神電車で大阪の専門学校に通っていたことがあり、車窓から何度もその風景を目にしていたのでした。それなのに何十年も忘れていました>< 記憶の引き出しからやっと出ました。なんてすっきり!晴れやかな気持ちです!
お友達のお陰で蘇ってきたこともあります。今回ご一緒いただいて貴重なお話を聞かせていただいて、本当にありがとうございました。


posted by jirokayo at 21:23| Comment(4) | TrackBack(0) | Bay City Rollers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月12日

神戸市立中央図書館で記事を閲覧 ☆1977年ベイシティローラーズ 大阪公演

昨日の夕方に大倉山の神戸市立中央図書館に行きました。1977年9月17日、18日に開催されたベイシティローラーズの大阪公演の記事を探すためです。
大坂で開催されたコンサートなので、大阪府立中之島図書館に行くことを考えて図書館に電話で問い合わせしました。新聞記事の所蔵があるかどうか、閲覧ができるかどうかを尋ねました。「住まいが大阪でないなら、先に最寄りの図書館に尋ねた方が良い、電子版はインターネットで記事が検索できる」と教えていただきました。
それで神戸市立中央図書館に尋ねたら、閲覧は可能ということだったので行ってみることにしました。

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毎日新聞、読売新聞は紙面で見せていただきました。昭和52年9月、一か月分の日刊、夕刊がファイルされていて大きく分厚いものでした。ドキドキしながらページをめくっていきました。懐かしい記事や広告、テレビの番組欄が続きます。どちらの新聞にもベイシティローラーズの大阪公演の記事がありました。コピーは可能なのですが、ファイルが大きくて重く紙が弱っているので、コピー機に載せるのが無理でした。申請して写真を撮らせていただきました。

朝日新聞、毎日新聞の電子版も見せていただきました。パソコンでキーワードを入れて検索することができます。印刷もできました。職員さんに丁寧に説明していただきました。

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posted by jirokayo at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Bay City Rollers | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする