2014年11月30日

「美しき青きドナウ」の歌詞、2007年 NHK「ハイビジョン特集 ハプスブルグ帝国」より

ブルーレィディスクに初めて録画した番組、2007年放送のNHK「ハイビジョン特集 ハプスブルグ帝国」。
三回のシリーズでハプスブルグ帝国の起こりから崩壊までを、マクシミリアン一世、マリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフを主人公にして描いた番組。どうやってハプスブルグ家が他民族を率いる大帝国を作っていったのか、本当によく分る。真に迫ってくるように流れる音楽が、帝国の繁栄と悲哀の最高の効果音になっている。

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オーストリア=ハンガリー帝国になったときのハンガリーでの戴冠式の絵

数々のエピソードが紹介されているが、「第3回 美しく青きドナウ」はフランツ・ヨーゼフの統治から帝国崩壊を描いていて、今見るとこれが一番心に残った。
「美しく青きドナウ」は1866年の普墺戦争で大敗し、失望の底に沈んだウィーン市民を慰めるために、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツで、当時は今と違う歌詞がついていた。

美しく青きドナウ
政治家、批評家の先生たちも
分別くさげに輪になって踊る
一見小粋に見えるけれど
そのくせ全然動かない
あの連中のワルツでは
浮いた気分をこわすだけ
どんなに短く楽譜を書いても
いつも調子っぱずれ
休まず踊れ
刹那を上手に利用しろ
幸せは二度と戻ってこない
今日手に入れたものならば
さっさとつかってしまえ
時の経つのははやいもの
喜びのバラはあせるもの
されば踊れよ さあ踊れ

あの美しいワルツにこんな歌詞がついていたとは驚きだ。人々は帝国の落日に向かっていることを知っていた。
10年以上前に私は2回ウィーンを訪れたが、特に好きな街ではなかった。立派で大きな建造物が沢山あって、彫刻がやたら多い。音楽の街だけれど、ワルツは華やかでどうも馴染めない。そんな自分の小さな先入観でしか見ることができなかった。ヨーロッパを周ってきたが、ハプスブルグ家に影響を受けていない国はないように思う。この番組を今見直して、またウィーンに行きたくなった。今度訪れたらもっと違った目で、ハプスブルグ帝国が残したウィーンの街を見れると思う。

ハイビジョン特集 ハプスブルグ帝国
第1回 双頭の鷲(わし)の下に
ハプスブルグ家はもとはスイスの領主だった。15世紀、マクシミリアン一世によって、フランドルの先進的な制度や文化を取り入れ、インスブルックを拠点に繁栄を築いていくまでを描く

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第2回 女帝マリア・テレジア
多くの障害を乗り越えて権威を確立し、シェーンブルン宮殿など絢爛たる文化を花開かせていくとともに、帝都ウィーンを発展させていった過程を描く。

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第3回 美しく青きドナウ
1848年の即位直後から、民族独立運動の台頭にさらされた皇帝フランツ・ヨーゼフが必死に帝国を束ねようとしながら第一次世界大戦に突入、やがて帝国の崩壊を招く過程を追う。皇妃エリザベートや、ウィーンに花開いた新しい文化を交えて描く。

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ラベル:音楽
posted by jirokayo at 03:32| Comment(12) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
かよこさん、皆さん、こんばんは。

かよこさん、ウィーンに2回も行かれたんですね(^_^)
マクシミリアン1世はウィーン少年合唱団を聖歌隊として創設した皇帝で、フランツ・ヨーゼフ1世はヨハン・シュトラウス作曲の何曲かに取り上げられています♪

「美しく青きドナウ」に、かよこさんが紹介して下さったような歌詞が付いていたとは知りませんでした。ドナウ川の美しい景色を歌った曲だと思っていました。

かよこさんが訪問されたウィーン、今まで以上に想像をかきたてられました(#^.^#)
たくさん紹介して下さってありがとうございます(*^^*)
Posted by ハル at 2014年11月30日 22:51
みなさん、こんばんは

ハルさん、ウィーンは2度行っていますが、どちらも2泊で間1日だけの観光でした。美術館が目的でした。1回目は主人、2回目は絵画鑑賞のグループと一緒でした。ウィーンの話をすると長くなるのですが、今から思えば本当に貴重な時間だったと思います。

マクシミリアン1世の時代、ウィーンはヨーロッパの端の田舎だったようです。ブルグント(今のベルギー)の女性と結婚して、発展していたブルグントから吸収したものが多かったそうです。ブルグントの合唱団が素晴らしかったので、ウィーンにも作ったというエピソードも紹介されていました。

もし今度ウィーンに行く機会があれば、ウィーンの森のツアーに参加して、フランツ・ヨーゼフの息子ルドルフが自殺した場所にも行ってみたいです。もちろん、ベートヴェンが散歩した森でもあります。で、一人でもコンサートに行って、今度は寝ないようにしたいです。
Posted by かよこ at 2014年11月30日 23:28
かよこさん 皆さん こんにちは
なんだかこんな歌詞だとは思いもしなかったので、ビックリですね
番組見てないのがとても残念です
再放送しないかな?

私も一度だけウィーンに行きました。
ウィーンの森自体には行ってませんが、森の近くにあるゼーグロッテという地底湖には行きました。
夏に行ったので、すごく暑くとにかく水辺に行きたいという本能?!(笑)からドナウ川に行ったのですが、海水浴場並みに混雑してて、地球の歩き方に載ってた、この地底湖に行きました。
電車とバスを乗り継いで行ったのですが、ほとんどの人は観光ツアーで来てたので、アメリカ人ツアー客に混ざってボートに乗りました勝ち誇り
とても美しかったし、寒いぐらいでした。
帰りはバスがすぐに来なかったので、ひたすら駅まで歩いたのを覚えています。
歩き疲れて森を散策する気力は残ってませんでした顔1(うれしいカオ)あせあせ(飛び散る汗)
またいつかウィーンに行けるなら今度は是非ウィーンの森も行ってみたいです꒰ღ˘◡˘ற꒱ハート
Posted by ちびたじるし at 2014年12月01日 12:59
みなさん、こんにちは

ちびたじるしさん、地底湖に行かれたのですね。写真で見てもとても神秘的な美しいところですね。とても良い思い出ですね(*^^*) 中欧の夏は年々暑くなっているようです。建物にエアコンはないですものね。2000年に主人と一緒のときに、半日市内観光に参加しました。ガイドさんから色々聞いたのですが、ウィーンの建物は天井を高く造っていて、朝に窓を開けて涼しい空気を入れて、その空気で日中もエアコンなしで過ごせると言ってました。

中欧にアメリカ人がツアーでよく来られてますね。ドナウ川をクルーズするツアーもあって、ブダペストが最終目的地だったりするようです。アメリカ人にはご先祖の国があるヨーロッパですから、ルーツ探しで来られているの方もおられるのだと思います。

この番組は本当に秀作だと思います。また再放送があると嬉しいです!
Posted by かよこ at 2014年12月01日 21:38
かよこさん、皆さん、こんばんは!

「美しき青きドナウ」に歌詞があったこと、私も知りませんでした。
曲のイメージと違ってびっくりしました。他のワルツにも歌詞がついているのでしょうか?ちなみに、「皇帝円舞曲」すきなのですが・・・

ウィーンといえば思い出すことがあります。昔読んだマンガで、大和和紀さんの「レディーミツコ」です。当時、オーストリア・ハンガリー帝国の大使だったハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギー伯爵が、東京・青山の骨董品屋の青山みつさん(実在の人物)と出合い結婚をし、ミツコ(みつ)さんは伯爵婦人となって波乱な人生をおくった人…。
日本人としての誇りを忘れなかった人で、マンガを読んでこの女性を知りました。今でもこのマンガは、とても印象に残ってます。
40年くらい前のことなので、記憶違いをしていたら、すみません。
Posted by えみ at 2014年12月01日 22:07
みなさん、こんばんは

えみさん!! 私はその漫画「レディー ミツコ」を九州の小倉、松本清張記念館の展示で見ました! 「伯爵夫人ミツコ、激動のヨーロッパに咲いた華」 という企画展をしていました。http://jirokayo.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-7863.html
すぐにアマゾンで調べました。早く買おうと思いながら忙しくて忘れていました。今から注文したいと思います。松本清張先生もミツコ夫人をテーマに小説を書かれていたのですね。「暗い血の旋舞」、一緒に購入して主人に先に読んでもらおうと思います(笑)
思い出させていただいて、えみさん、ありがとうございました!

Posted by かよこ at 2014年12月01日 23:19
かよこさん、皆さん、こんばんは。

ちびたじるしさんもウィーンへ行かれたんですね(^^)ドナウ川が海水浴場のように混んでいるのはイメージと違って興味深いですね(#^^#)
地底湖は、言葉の響きだけで美しさが想像できそうです。

えみさ〜ん!私も「皇帝円舞曲」も大好きです^^フランツ・ヨーゼフを歌った曲ということなのですが、「美しく青きドナウ」のように元の歌詞があるのでしょうか?わかりませんが、『ワルツを踊ろう』というような内容の歌詞が付いていますよ〜♪「ウィーンの森の物語」や「トリッチ・トラッチ・ポルカ」なども歌詞付きで歌われています(^^)

かよこさん、こちらの番組は見たような気がして、探して見たのですが永久保存版のDVDにはしていませんでした。ちびたじるしさんと同じく再放送してほしいです。NHKにリクエストしてみようかな。。と思います。
かよこさん、私もコンサートで眠くなることよくあります(ーー)zz..大ホールだと寝ていてもわかりにくいですが、宮廷コンサートだと少人数ですよね?寝てたらまるわかりですね。考えると怖いですね〜^_^;

Posted by ハル at 2014年12月02日 00:43
ハルさん、こんばんは
今、YouTubeで皇帝円舞曲を聞いてます。良い気分なってきました。ありがとうございます。

ハルさん、私もリクエストしてみます。以前はレコーダーからメディアへの書き込みは1回と限られていましたね。今は10回できるのですが。。とても良い番組なので多くの方に見ていただきたいです。世界史の試験前に必死で覚えた名称が、この番組で線になって繋がっていく感じでした。
Posted by かよこ at 2014年12月02日 01:32
かよこさん、皆さん、こんばんは!

ちびたじるしさんの行かれた地底湖、検索してみました。洞窟の中に、こんな綺麗な湖があるのですね。かよこさんが言われるように神秘的です。

かよこさん、「レディーミツコ」松本清張記念館で見られたのですか!?少女マンガなので美化されている箇所あるかもしれませんが、昔このマンガを読んだ時とても感動して何度も読み返しました。ハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギーという名前、今なら2〜3日したら忘れそうですが覚えてました…(笑)松本清張さんは「暗い血の旋舞」という本を書かれたのですね。チラッと本屋さんへ行って見てみます。

ハルさんも「皇帝円舞曲」好きですかぁ?私、この曲が演奏されることを知ってコンサートに行きました。司会者がこの曲を紹介した時、前のめりになったら、まわりの人達も同じだったのです。「えっ?皆もこの曲そんなに聴きたかっの?」とおもわず笑ってしまいました。
Posted by えみ at 2014年12月02日 23:20
みなさん、こんばんは

えみさん、レディーミツコ、昨日さっそくAmazon のKindle版を買いました。ダウンロードしたのですが、まだ読んでいません。明日ゆっくり読みたいと思います。ハインリヒ・クーデンホーフ・カレルギーという長い名前を覚えておられるのですね! すごいです!私なら覚えやすいカレルギー(アレルギー)しか無理だと思います。楽しみです! 本当にありがとうございました。
主人に「暗い血の旋舞」を買うのに単行本か文庫のどちらが良いか聞くと、ブックオフに見に行くから待っとけ、と言われました。えみさんのお近くのブックオフも素敵なDVDがあったりして、品揃えがよさそうですね。
Posted by かよこ at 2014年12月03日 02:57
かよこさん みなさん
おはようございます
今朝は本当に寒いですね

えみさん 大和和紀さんの漫画は
はいからさんが通るとアラミスしか読んだことがないのですが、レディミツコ とても読みたくなりました
私もアマゾンで探してみたいと思います。

ハルさん本当にこの番組の再放送してもらいたいですね
私もリクエストしようと思います。

Posted by ちびたじるし at 2014年12月03日 07:23
みなさん、こんばんは

えみさん、今日「レディーミツコ」、読みました。私も当時読んでいました。このお話だったのですね。学生の頃より今の方が感動が大きいです。後でもう一度読もうと思います。松本清張先生の「暗い血の旋舞」もkindle版で買いたくなってきました。

ちびたじるしさん、私は大和和紀さんの漫画のファンでした。アラミスは読んでないような。。はいからさんが通る、は面白かったですね! 「レディーミツコ」も良かったです。脚色や美化があったとしても、ミツコさんは本当に素晴らしい方だと思いました。
Posted by かよこ at 2014年12月04日 00:38
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