2018年03月08日

ノルウェー映画 「ヒトラーに屈しなかった国王」

ノルウェー映画 「ヒトラーに屈しなかった国王」を観ました。日本公開は昨年12月、神戸でも長く上映していたのに見逃してしまい、尼崎の映画館まで行きました。

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あらすじ映画.comより
第2次世界大戦時、ナチスドイツの侵攻に激しく抵抗したノルウェーの国王ホーコン7世の下した決断と運命の3日間を描いた歴史ドラマ。1940年4月9日、ノルウェーの首都オスロにナチスドイツが侵攻。ノルウェー軍も交戦するが、圧倒的な軍事力によって主要都市が次々と陥落し、占拠されていく。ドイツ軍はノルウェーに対し降伏を要求し、ドイツ公使とノルウェー政府国王のホーコン7世との謁見の場が設けられるが、ホーコン7世はその場で、ナチスの要求に従うか国を離れて抵抗を続けるかの選択を迫られる。

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ホーコン7世は国を率いる絶対的な王でヒトラーに屈しなかった、とあらすじから想像したのですが、そうではなかったです。1905年にノルウェーはスウェーデンから独立後、デンマーク国王の次男だったホーコン7世をノルウェー国王に即位させました。王室に絶対的な権利はなく、政治に口を出せない立憲君主制の元で、ホーコン7世が国を揺るがす決断に迫られます。

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違う国から来た自分を王と受け入れてくれたノルウェー国民の幸せを考える、国王であっても自分一人の決断で国の大事を決めてはいけない、ホーコン7世の理念は子のオーラヴ5世、孫で現国王ハーラル5世に引き継がれています。

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ヒトラーに屈しなかった国王の公式サイト

ホーコン7世の思いはノルウェーに浸透していました。2013年にオスロのアーケシューフ城に行った時、レジスタンス博物館を偶然見つけて入りました。ノルウェーの人たちの占領下の活動の様子が展示されてました。今ならもっと真剣に見たと思います。

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オスロ、レジスタンス博物館の展示(2013年10月撮影)
ホーコン7世の写真があります。
旅行記:ノルウェー二日目K アーケシェフース城のノルウェー抵抗運動博物館

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ウィキペディアに日本との交流の始まりがありました。
1909年、日本陸軍が冬季軍事訓練中に遭難死亡事故(八甲田雪中行軍遭難事件を参照)に遭遇したことを聞いたホーコン7世は、「我が国で冬季に使っているスキー板があれば、このような遭難事故は起こらなかったのではないか」と考え、明治天皇宛にスキー板2台を事故に対する見舞いを兼ねて贈呈した。これがきっかけとなり、日本とノルウェーのスキー交流が始まることとなる。ウィキペディアより

posted by jirokayo at 03:11| Comment(0) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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