
ズゼ、29歳、1990年4月5日生まれ
ズゼは1996年にラトビア、リガ市から震災で傷ついた子供たちを励ますためにと、姉妹都市である神戸に贈られました。ズゼはまだ6歳で、前年1995年3月に来園したマック(当時4歳)のお嫁さんにと望まれました。ズゼが来園した経緯は王子動物園の機関紙「はばたき」1997年3月 40号、4ページから掲載されています。http://www.kobe-ojizoo.jp/habataki/pdf/habataki40.pdf
23回目の来園記念日といっても、ズゼが大好きな私がひとりで言っているだけで、動物園から告知があり、お祝いがあったりするわけではありません。ズゼを贈ってくれたリガの人達とズゼに感謝の気持ちで過ごし、ズゼの様子を伝える日にしたいのです。

残暑が復活した暑い日でした。14時前、ズゼはモートにお鼻を伸ばして草を探していました。
ツンデレの性格と聞いたズゼでしたが、天然お茶目の可愛い性格をしています。

マック(柵向う)、ズゼ
そんなズゼがマックは大好きで、ふたりはとても仲が良く相性が良いです。ズゼとマックの間には4頭の子供が生まれましたが、3頭が亡くなりました。ズゼは自分が人工保育で育ったので、赤ちゃんに授乳をする術がわからなく育児放棄してしまいます。4頭目の結希は市原ぞうの国で育てていただいています。

みどりちゃんとマック
妊活のために2018年7月11日から、宮崎フェニックスのみどりちゃんが来園しています。みどりちゃんはマックもズゼも慕っています。三頭は仲良くてよく近くにいますが、柵を挟んで2対1に分けられているのはズゼとマックを接触させたくない時期だからです。
みどりちゃんは9月18日に宮崎に帰ることが決まっていて、15日には盛大なお別れ会が開かれる予定です。妊娠しているかどうかは現時点では分からないとのことです。

14時半、マックが寝室でトレーニングを行うので、道を開けるためにズゼも寝室に入ります。マックのトレーニングの間、ズゼも寝室に待機しますが、飼育員さんが揃っている時はズゼの側にいて相手をしておられます。

マックのトレーニングが終わると、ズゼのトレーニングが運動場で行われます。お座りが一番の大技、初めて見た時は驚きました。
トレーニングが終わるとおやつをもらいます。季節によって内容が違うのですが、枝類、青草等の2種類はあります。

15時半前後、おやつの後にお水を飲みます。パネルをタッチするとお水がでる仕組みになっています。
16時の寝室に戻る時間まで、ゆっくりと過ごします。お顔を良く見せくれる時もあります。
ズゼは蝶々が苦手で、見つけると真剣に追い払います。
16時に寝室に戻ります。ごはんのメニューは食パン、カボチャ、ニンジン、リンゴ、干草などです。ズゼはカボチャが大好きです。日本カボチャは西洋カボチャ(パンプキン)と違い、とても美味しいそうです。ズゼは足でカボチャを割って、干草と混ぜて食べています。

ズゼの来園した時の嫁入り道具、丸太
ズゼが来園した時、手作りの木箱にたくさんの玩具、手紙が入った嫁入り道具を持ってきました。そのひとつ Zuzīt, Sveiciens no Rīgas! 「ズゼ、リガからの挨拶」と書かれた丸太を、5月に特別にご厚意で見せていただきました。「9月3日がズゼの来園記念日なので、嫁入り道具、箱と中身を写真(園のブログ)で紹介していただけないか」と園にお願いしたのですが、「予定なし」という回答をいただきました。

あかちゃん物語、アジアゾウ編
現在資料館で展示されている「あかちゃん物語」、いくつかの動物のお話しが有りどれも良い内容なので、「展示が終わってから冊子かデジタル化をして欲しい」、とこれも園にお願いすると、デジタル化を検討してくださるそうです。

オリジナルグッズ(ズゼのマグネット)
7月にズゼを含めて5つの動物のオリジナルグッズが販売開始されました。これは嬉しいです!! 4月5日のズゼの誕生日は告知(園のTwitterで)もなしだったので、このような可愛い缶バッチなって盛り上げていただいて感激しています。

カラスを見送っているズゼ、8月20日 午前撮影
可愛いズゼを贈っていただいて、ありがとうございます。感謝の言葉では言い尽くせません。ズゼにとって豊な環境ではないですが、日本の人口はラトビアの約6.5倍、本当にたくさんの人がズゼに会うことができます。そして多くのファンがズゼの元気を見守っています。