
福山市立動物園にいる、日本に一頭しかいないボルネオゾウの「ふくちゃん」。 結核にかかり、生死をさまよったふくちゃんの命を、おおぜいの人の努力ですくった奇跡の物語。

鼻をズルズルさせながら、一気に読みました。ふくちゃんの病気がわかるまで、また治療にと大変な苦労をされたこと、ふくちゃんの闘病生活がわかりやすく書かれています。

ボルネオの現状と保全活動について、先日のシンポジウムで聞かせていただきました。ふくちゃんはもともと雄のゾウと一緒に日本に来る予定だったそうですが、手違いがあり一頭で来日しました。その後ボルネオがゾウの輸出禁止になり、ふくちゃんは日本で唯一のボルネオゾウになりました。推定3歳で群れとはぐれて保護されたふくちゃんです。
ボルネオでは暗殺されるゾウ、怪我をしているゾウがたくさんいます。ふくちゃんには日本で幸せに生きて欲しい、結核は完治しない病気ですが、みんなに愛されて守られて、一日一日を穏やかに楽しく過ごしていけますように。
ラベル:ゾウ