
寅さんは回想シーンで随所に登場し、主人公は甥っ子の満男です。満男は初恋の人、泉と結婚したとばかり思っていたのに、そうではありませんでした。

泉はヨーロッパ在住。夫と二人の子供、お姑さんの家族がいますが、スイスに本部があるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に現地採用になり働いていて、フランス語、英語、日本語で要職をこなしています。

満男は6年前に妻を亡くして、娘と2人暮らし。小説家に転職しています。日本に出張で帰ってきていた泉と偶然に会ってしまいます。それぞれの事情を持つふたり、今もお互いに愛しているけれど、結婚してない(できない)ところが寅さんの生き方とオーバーラップしてしましました。

泉がヨーロッパに行ってしまった設定は少し無理があるかと思いましたが、泉役の後藤久美子さんとそこは重ねているのでしょうか。
久しぶりくるま屋の人たちを見て、また良い寅さんの回想シーンが観れて、嬉しかったです。
「男はつらいよ お帰り 寅さん」の公式サイト