
15世紀フランドル絵画の巨匠、ヤン・ファン・エイクの作品が目に止まりました。『宰相ロランの聖母』、ルーブル美術館所蔵で1453年ごろの作品です。

絵は全体ではなく部分が載っています。驚くほどの細密画であることを強調するかのようです。ベルギー、オランダという国がない昔ですが、フランドル地方は交易で大変豊かでした。財力があるところに文化は育ちます。

解説の作品名、作家名が今と違います。58年の歳月を感じます。

La Vierge du chancelier Rolin
66 cm × 62 cm
Jan van Eyck
宙に浮かぶ天使が戴冠しようとしている聖母マリアが、ロランに幼児イエスを見せているという構図である。屋内は贅沢な飾り彫刻がされた柱を持つイタリア風の広々とした回廊(ロッジア)に描かれている。広大な背景には宮殿、教会、島々、塔を持つ橋、川、丘、野原などが詳細に描かれた町並みが表現され、この風景はロランが居住し、またそこに多くの土地を所有していたとされるブルゴーニュのオータンであると考えられている[1]。霧がかかった山が遠景に描かれているが、ほかの多くのフランドル風絵画と同様に絵画的効果を意図して、山や谷の勾配は実際のものよりも急峻に描かれている。(ウィキペディアより )