2023年11月26日

チューリッヒにアジアゾウ、Panangが戻ってきました☆王子動物園のマックの異母姉妹が揃いました!(2023年11月21日)

チューリッヒ動物園にアジアゾウ、Panangが28年ぶりに戻ってきました。PanangはMaxi(王子動物園のマックの父)とCyla Himali の2番目の子で1989年に生まれました。繁殖管理のため6歳でミュンヘン動物園に移動しました。
Panangは4回の妊娠しましたが、2頭は(推測)死産、2頭は1歳を迎えずに亡くなっています。

今チューリッヒには雌のグループが2つあり、Panangが加わります。
@Ceyla Himali(48歳)、Panang(34歳)、Fhara(18歳)
AIndi(37歳)、Chandra(21歳)
PanangFarhaChandraMaxiの娘たちです。
雄ゾウ、Thai(19歳)との繁殖に期待がかかります。

昨年 2022年 チューリッヒ動物園を訪れ、ヘルペスウイルスで亡くなった3頭のゾウ Omysha、Ruwani, Umeshを思い祈りました。
その時に園長、獣医、ゾウ担当のみなさんに持っていったお土産のお礼に、チューリッヒ動物園からMaxi(マックのお父さん)の写真をメールでいただきました。1年前の話です。ドイツ語を書くのが私には難しく(先生の添削必要)、写真のお礼のタイミングを逃していました。
今回Panangがミュンヘンから戻ってくるニュースを見たとき、驚き興奮しました。マックの異母姉、異母弟たちの居場所を把握していて、6歳のまだ幼い時にミュンヘンに移動させられたPanangさんのことは気になっていました。チューリヒ時代の家族写真 Maxi、Ceyla HimaliとPanangを持っているからかと思います。

「。(略)。チューリヒを離れて28年経った今、Panangが故郷に戻ってくるなんて!Ceyla HimaliとPanangはお互いを覚えているでしょうか。面識がないFarhaとPanangはどちらも驚くことでしょう。 Maxiの娘がみなチューリヒに揃うことが私はとても嬉しいです。『血は水より濃い』と学芸員のGaleffiさんが言われていたように、チューリヒで暮らしたことがないMaxiの息子Boy(マック)も異母姉妹と似ているところがあると思います。チューリッヒのゾウさんたちが末永く幸せに暮らせることを心から祈っています。(略)。」
冒頭に写真のお礼を書き、11月21日の朝にメールを送信しました。
すると夕方にお返事をが届きました。
「。(略)。Panangがチューリッヒに戻ってくることを私たちもとても楽しみにしています。Panangはもう間もなく到着します。。Panangが母親と妹と共に新しいグループをすぐに受け入れられることを私達は確信しています。順調にいけばまた小ゾウの飼育も叶うでしょう。。(略)。」

このメールから3日後にチューリヒ動物園が3頭が揃ったビデオを公開しました!
字幕を意訳しました。


Elefantenkuh Panang wieder vereint mit ihrer Familie
3頭が揃う2日前、早朝Panangはミュンヘンから8時間の道のりに出ました。チューリヒに着き、クレーンでPanangの乗っているコンテナがトレイラーから降ろされました。ミュンヘン動物園の飼育員さん2人が同行しています。コンテナの扉を開いて、Panangがおやつをもらいました。鎖を外してもらい、Panangは生まれ故郷のチューリッヒの土に足を運びました。
Panangが寝室に入るとき、見えないところから歓迎の声がかかります。Panangは積極的に中に入っていきました。Panangがおやつを取っているところ、隣の部屋で誰が来たかを知りたがっているゾウがいました。
妹のFarhaが匂いをかいでいます。PanangとFarhaは面識がありません。
母親のCeyla Himaliも隣が気になってきました。Ceyla HimaliとPanangは28年の歳月を経て、お互いがわかるでしょうか?
長い一日が終わります。Panangは横になりました。(ぐっすり寝てね)
翌日 Panangの新しい冒険です。Kaeng Krachan Elefantenparkにひとりで入りました。Panangはひとつひとつの物の匂って印象づけ、情報を集めています。枝、石の上、とても慎重です。長い鼻はいつも探索しています。プールでぴちゃぴちゃと水を飛ばしました。(泳ぐのはまた次回に)
Panangが土浴びした後、最初に家族の顔会わせをすることしました。
Farhaがお鼻を前にだして進んできました。この時はまだ柵越しです。PanangがFarhaの匂いを嗅ぎました。そしてPanangがCeyla Himaliと接触、コミュニケーションを取りました。それで家族を引き合わせることなりました!
Panangが母、Ceyla Himaliに挨拶しました。ふたりはお互いを覚えていました!
FarhaはPanangに違うアプローチ、後足でPanangのお鼻を蹴りました。Fahraは探っているのですが、すぐにPanangから離れました。
今度はPanangがFarhaに向かっていき、正面から対決、Farhaは押しのけられました。妹は姉にたしな‐めるられました。Ceyla Himaliはふたりの中に入っていきません。
Panangの序列が一番だと明らかになりました。
Farhaはいらいらしましたが、折り合いをつけることにします。どのみちすぐに好奇心の方が優るのです。FarhaはPanangの側にいきました。
Panang、Ceyla Himali、Farhaは3頭の家族は和やかに揃いました。


++++++++++++++++++++++++++
お返事いただいた通りでした!
3頭が揃ったビデオを見て胸がいっぱいになり涙がでました。
(Panangさんの表情、目もとがマックとよく似ています。)
しっかりしたPanangさんが戻ってきて、本当に良かったです。嬉しいです。
チューリヒ動物園は迅速に情報をまとめて、分かりやすく美しくホームページに公開して素晴らしいです。
私のような外国人にもきちんとした対応をいただいて、本当に有難いです。簡単には行けませんが、遠くからでも気持ちを持って応援させていただきます。よろしくお願いいたします。


ラベル:#ゾウ
posted by jirokayo at 03:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 動物園・動物関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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