
NHKのシリーズ『探検!世界の動物園の舞台裏』で「チェコ・プラハ動物園」が2022年3月18日に放送されました。
番組ホームぺージ :https://www.nhk.jp/p/ts/G924KV43WQ/episode/te/47Y7L4JMW2/
イラストがチェコ出身のアールヌーボーの画家、ミュシャのタッチで描かれていています。
この番組を見て、ぜひプラハ動物園を訪れたいと思いました。
番組通り、素晴らしい動物園でした。とても紹介しきれないので、得にアジアゾウのことを記事に残したいと思います。

プラハ中心部のホテルから市電とバスを乗り継いで、10時半すぎに動物園に着きました。晴れて暖かい朝でした。

お客さんの数が表示されています。もう、955です。

ヨーロッパの木々はとても高いです。この先にアシカ(オタリア)のプールがあります。

朝は逆光でした。広いプールに4頭のアシカがいました。

夕方に再度行くと横になって寝ていました。

2002年にプラハの街は歴史上最悪の洪水に見舞われました。動物園の大部分も水に沈み、134の動物が死亡しました。アシカのガストンはブルタバ川に流されてドイツ、エルベ川で発見されましたが、すぐに亡くなりました。アジアゾウは興奮した雄のKadiraを水の中から助けることができませんでした。2度とこのような悲劇が起こらないように対策が取られています。アシカはケージに入る訓練をして、いつでも移動できる備えをしています。すぐに避難することが難しい大型動物は高台に移動しました。アジアゾウ、カバ、キリン、ゴリラ等です。

園内マップです。

低いエリアも広くて、たくさんの種類の動物、鳥がいました。トラはマレートラ、スマトラトラ、高台に上る途中にアムールトラがいて、3種類を見ることができました。放飼場は生息地に近い環境にしてありました。

丘の斜面にも放飼場になっています。

坂道は少しきついですが、上るにつれて景色も良くなってきました。

高台までの途中のレストランでお昼休憩しました。

ボルシチです。99チェココルナ(約700円)。
プラハは大観光地で、旧市街地のお店のスタッフは事務的な感じでになるのですが、こちらのスタッフは笑顔で親切でした。スープも美味しかったです^^

高台のエリアは広くて驚きました。ゴリラ、キリン、シマウマ等の放飼場を通っていくと、アジアゾウのエリアです。

アジアゾウの放飼場は3つあるようで、このエリアはスタッフが掃除をしていました。

さっきまでここにゾウさんたちがいたようです。

遠くに柵があり、ゾウさんの姿が見えました。

ガネーシャ、インドのゾウの神様です。

景色は美しいのですが、ゾウさんの姿が見えません。

いました!

ゾウさんの紹介です。7頭、年配のGulabとShanti。母親世代のJanitaとTamara。成獣した雄 Ankhor。男の子 Maxmilián、Rudolf (Rudi)。

2020年 コロナで休園していた時に生まれた2頭。Lakuna、Amalee。

Gulab (63歳)とShanti(46歳)(と思います)

Janita (18歳)とShanti(46歳)

Lakuna、Amaleeです。
※Amaleeは2023年1月にヘルペスウイルス発症のため亡くなりました。

奥に3つめの放飼場があります。雄ゾウが向こうにいて

お互いに柵のところまで行き来していました。

Amalee(と思います)

Tamaraが子供たちを見ていました。

Tamara (17歳)、特徴があるので分かりやすいです。

雄のグループは細長く木陰に覆われた放飼場にいました。

手前にAnkhor(39歳)とMaxmilián(6歳)がいます。
後ろにRudolf (Rudi)(6歳)です。

AnkhorとMaxmilián。
Maxmiliánのお父さんはMekongで、マックの実家 クニーズキンダー動物園のKamonの異母兄になります。

Rudolf はAnkhorの息子です。
※2024年4月にイタリア、Safaripark Pombiaに移動になりました。ここには2023年にオランダ、エメン動物園から移動になったズゼの異母弟 Einga-Thaがいます。

Ankhorは「探検!世界の動物園の舞台裏」でトレーニングを披露していました。賢くて協力的だと飼育員さんが言っていました。「芸をさせているのではない。ゾウの命を守るために必要なんだ。ピックアップは何か危険物が投げ込まれたりした時にゾウに取ってもらえる。病気の時に薬を飲ますこともできる」

Ankhor、お尻に☆型があります。

前を向いている方に雌のグループがいます。
MaxmiliánはJanita、RudolfがTamaraがお母さんです。

雌のグループは陽の当たるところにいて、穏やかで平和でした。

お水を飲んでいるところ、美しいです。

『Gulab』、最年長1959年生まれのゾウさんと同じ名前のレストラン。ゾウのエリアの近くにありました。

Gulabさんは今年で65歳。元気で過ごしておられますように。

同じ高台にあるカバのプールです。ついさっきまでガイドをしていました。

高台からの下っていくとホッキョクグマの放飼場を通ります。

TomとBerta、2頭のホッキョクグマがいます。

どちらかわかりませんでした。

帰り道から見えました。紅葉がきれいでした。

退園口そばのショップに売られていました。

ゾウさんの💩肥料です。美味しいイチゴができるようです^^
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2022年10月の幸せな動物園の日をプラハで過ごしましたが、2023年にヘルペスウイルスでAmaleeが亡くなっていたことを最近まで知りませんでした。Amaleeちゃん、会えて本当に嬉しかったです。どうか安らかに。。
Rudolfが4月にイタリアに出発することはFaceBookの投稿で知りました。飼育員さんたちのお別れの様子が心に残りました。ズゼの弟 Einga-Thaと仲よくしていますように。
(※Einga-Thaと一緒に移動するはずだった Radza JRが急死したため、Einga-Thaはひとりでイタリアにいきました。)
プラハ動物園を訪れることができて本当に良かったです。遅すぎですが、Amaleeちゃん、Rudolfくん、長寿のGulabさんに敬意をこめて記事を残したいと思いました。皆に会えたことに感謝して、プラハ動物園のゾウさんたちの健康と幸せを心から祈っています。
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動画です。