2025年03月06日

「リガ・神戸」姉妹都市50周年特別展☆王子動物園で開催中です(2024年10月26日〜2025年3月31日)

神戸王子動物園で今月末まで『「リガ・神戸」姉妹都市50周年特別展』が開催されています。
1974年6月18日に神戸市とラトビア共和国のリガ市は姉妹都市になりました。2024年に50周年を迎え、その記念イベントのひとつとして、展示会が開催されています。
王子動物園の公式サイト:10/26〜 「リガ・神戸」姉妹都市50周年特別展

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展示会の開催日は2024年10月26日でした。ホームページに案内が掲載されていると、前日にお友達から教えていただきました。驚きました。嬉しくて、わくわくしながら当日朝10時前に開催場所の動物科学資料館を訪れました。

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展示会は7つのセクションがあります。
・「ラトビア共和国とリガ市の紹介」
・「姉妹都市提携50周年」
・「リガ動物園」
・「動物交流の歴史」
・「リガから来た動物たち」
・「つながるいのち」
・その他


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ラトビア共和国とリガ市の紹介
ラトビアは1991年に旧ソ連から独立しましたが、リガ市と神戸市の姉妹都市提携は続きました。

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リガ市を代表する建造物、名所の紹介です。

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姉妹都市提携50周年の年表

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半世紀間の出来事、イベントが書かれています。

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リガ動物園の紹介。ビデオが流れています。

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自然豊かな動物園です。

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動物交流の歴史

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リガと神戸、それぞれから動物が送られています。

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第3次動物交流として、アジアゾウのズゼが1996年に王子に来園していますが、ズゼは阪神淡路大震災で傷ついた神戸の人々を励ますために、リガ市から神戸に寄贈されました。

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ズゼのリガから神戸までの道のりです。10日かかりました。出発日は1996年8月24日。到着日は1996年9月3日です。

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ズゼ 6歳が王子に来園した時の様子です。リガ動物園の学芸員(飼育員)、サウエルさんと一緒でした。
ズゼは生後3か月でお母さんのZitaさんが亡くなったため、サウエルさんが母親代わり、中心となって人口哺育で育てられました。

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リガから来た動物たち

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シベリアオオヤマネコのアル、ベルの紹介です。第4次動物交流として2016年に来園しました。

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ベルが運ばれてきた輸送箱です。

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左がベル、右がアル。2014年生まれ、2歳の時に神戸にきました。

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ズゼの紹介
愛称の由来は母ゾウから母ゾウである「Zita」から「Z」の文字をもらって「Zuzanna」と名づけられ、愛称が「Zuze」となりました。

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ズゼが来園した年の写真です。ズゼ(6歳)が前をリガから持ってきた丸太を持って歩き、オスのマック(4歳)が追いかけています。
マックの花嫁候補として、ズゼは神戸にきました。マックはすぐにズゼが気にいったそうです。
神戸市のブログ:王子動物園の「ズゼ」 姉妹都市リガ生まれが神戸にいる理由】

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ズゼが来園した時、持たせてもらった嫁入り道具。箱の中に入っていた沢山の手紙、絵、玩具、ぬいぐるみ等が今回展示されています! 28年前のものです。

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遠い国、日本に行くズゼのためにリガの子供たちが描いた、作ったものです。

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胸がいっぱいになりました。何年か前にお嫁入箱の中身を見せてほしいと動物園にお願いしたのですが、その時は叶いませんでした。

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丸太が3本 展示されています。
・ズゼが来園当時に使っていたもの
・お嫁入箱に入っていたもの
・2019年にリガ訪問団、リガ動物園からの贈り物

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そして今は4本目の丸太が展示されています。
2024年11月に姉妹都市提携50周年のイベントとして、リガ訪問団が王子を訪れました。
リガ市長が自らズゼに持って来られた贈り物です。
神戸市のブログ:王子動物園のズゼと28年ぶり再会、リガ市長が持参した丸太の正体?

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丸太の側面に文字が書かれています。Google翻訳です。
ズゼ、私たちはあなたをとても愛しています!
私の故郷リガ、ヴィリニュス・キルスィス・リガ市長とリガ動物園チームから温かいご挨拶を申し上げます。
2024年11月6日


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「ズゼちゃん大好き」
王子動物園元園長の権藤氏が自身の挿絵とともに、ズゼが遠い日本にやってくるまでの日々を物語として描かれました。

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今、展示場に置かれていて、どなたでも読んでいただけます。

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成長したマックとズゼ。2頭はとても仲良しで相性が良いのです。
マックは2歳9か月でスイス、クニーズキンダーツォーから1995年3月、阪神淡路大震災の直後に神戸にきました。

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つながるいのち

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ズゼが結希を産むまでの道のり
結希は、母のように育ててくれたプーリーや、市原ぞうの国のスタッフに大切にされ、今年で10歳になり健やかに暮らしています。
今に至るまでを振り返れば、命をつなぐ道のりが平坦でないことがわかります。
ズゼ出産の経過
・初産 2002年1月11日、死産。100kg
・2産目 2004年3月2日、メス、124kg。桃の節句にちなんで「モモ」と命名。国内でアジアゾウ初の出産となり繁殖賞を受賞。 2005年4月25日、1歳で死亡
・3産目 2007年01月21日、オス、154kg。「オウジ」と命名。2012 年4月7日、4歳5か月で死亡
・4産目 2014年6月12日、オス、142kg。「結希」と命名。市原ぞうの国で出産、現在に至る
ズゼは幼いころ母親を亡くし、子育ての方法を知らなかったので、モモとオウジは人工哺育(人間が母親代わりに動物の子を育てること)となりました。 ゾウの人工哺育は、国内初で困難を極めました。


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モモが産まれた時に繁殖賞をいただきました。

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産まれた時の結希、実寸大です。

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現在の結希、10歳になりました。市原ぞうの国提供のお写真です。

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ラトビアの民族衣装等の展示もされています。

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リガ動物園のグッズもあります。写真はズゼがリガにいた当時のものです。

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ビデオコーナーです。
1.ズゼ 来園直後の様子
2.ズゼ 王子動物園での様子
3.アル、ベル 王子動物園での様子

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写真は1996年9月3日 ズゼが王子に来園した時の映像です。

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リガの美しい通りの大きな写真で展示会は終わっています。
たくさんの方に見ていただけますように願っています。

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よくまとまった濃い内容ので、ブログでは紹介しきれません。ズゼファンの私には本当に嬉しい展示の数々で、本当にありがとうございます。初日10月26日に観に行っているのに、記事にするのが遅すぎです。
2017年にリガを訪れた時、ズゼが神戸にいることを現地ガイドさんに聞きました。遠い国から神戸に来てくれたズゼに一目会いたくて、王子動物園を訪れました。不思議とまた会いたくなるズゼに魅せられてきました。神戸に来て28年経った今もリガで愛され続けているズゼが、神戸にいることを心から感謝いたします。ラトビア、リガのみなさんへの恩返しのひとつになればと、ほぼ毎日ズゼに会いに行っていて、ブログ「ズゼちゃん日記」の更新をしています。



posted by jirokayo at 02:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 動物園・動物関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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