チューリッヒ動物園公式サイト:Elefantenkalb geboren
Farhaは4回目の出産です。前回までお母さんの Ceyla Himaliが出産時一緒で、Fharaを助けていましたが、頼りになるお母さんは昨年亡くなりました。
Farhaのお姉さん、Panang(36歳)が2年前にミュンヘンからチューリッヒに戻ってきました。繁殖計画のためにPanangは6歳でチューリッヒからミュンヘンに移動させられました。Farhaと同じ父 Maxi(王子動物園のマックの父)、 母 Ceyla Himali です。PanangはFarhaにとって16歳上の姉になります。
ブログ記事:チューリッヒにアジアゾウ、Panangが戻ってきました☆王子動物園のマックの異母姉妹が揃いました!(2023年11月21日)
Panangはミュンヘンで出産経験がありますが、いずれも短い間の子育てに終わりました。そのから年月が経っているので、Farhaの今回の出産時にPanangは同じ部屋に入らず、Fahraとの触れあい可能な隣の部屋から見ていました。
誕生はあっという間でした。名前はZaliに決まりました。
Zali、ヒンディー語で「瞬間的な出現」を意味するZalakの略称で、あっという間に誕生したことで名づけられました。
Zaliのお父さんはThai(19歳)です。
Zaliは誕生した翌朝から放飼場にでています。その様子をwebカメラで見ることができます。
チューリッヒ動物園Webcams: https://www.zoo.ch/de/zoobesuch/webcams

webカメラのスクショ

webカメラのスクショ
Zaliの叔母、Panangと折り合いが良いか気になって、何度も見ています。
初めてZaliが近づいてきたとき、Panangは足で蹴りました。軽くですが、3回連続で蹴られました。ZaliはPanangが近づいてくると、母親Farhaの後に隠れるように歩きます。が、Farhaは自然にふるまい、姉と甥っ子を慣れさせようとしているようです。
webカメラを見て驚きます。現地時間の早朝から夜中まで、放飼場にゾウがでているときがありました。あちこちに干し草、枝を仕込んでいて、ゾウが探して食べることを一日中(放飼場にでている間)しています。土浴び、水浴び、お水を飲むことももちろんあります。ゾウ本来の習性のまま過ごせるようにされています。Zaliは合間にFarha授乳してもらい、横になって寝ていますが、Farhaが動く時に起こされます。
チューリッヒ動物園は2022年に3頭の小ゾウをヘルペスウイルスで亡くし、その後2023年のFarhaの男の子は虚弱で誕生後すぐ亡くなりました。哀しいことが続きました。
3年ぶりに赤ちゃん、Zaliはとても元気そうで、Farhaの後もちょこちょこと小走りで歩いています。Farhaは立派に子育てしています。本当に嬉しいです。チューリッヒ動物園の皆様に心からお祝いをお伝えします。おめでとうございます。
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PanangとZaliの初めての同居です。
最初に蹴りましたが、PanangはZaliに関心を持ち徐々に慣れてきているそうです。
ラベル:ゾウ