2025年06月16日

フランス動物園 Le Pal の飼育員の取り組み アジアゾウの保護 Les soigneurs engagés - Conservation : l'éléphant d'Asie

何か月か前にフランスの動物園 Le Pal のYouTubeを見ました。言っていることがわからなくても映像で想像して見ていたのですが、詳しい内容が知りたくなって、フランス語の先生に解説をお願いしました。抜粋ですが、掲載させていただきます。
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フランスの動物園 Le Palはアカデミープログラムを行い、動物園の取り組みを紹介しています。
15回目はアジアゾウのエンリッチメント、後半はゾウの支援団体NPOを立ち上げた元ゾウの飼育員さんへのインタビューです。


Épisode 15 - Les soigneurs engagés - Conservation : l'éléphant d'Asie

最初にアカデミー参加者は4頭のゾウ見分け方、名前を教えてもらいました。

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Nina 足に傷あと残っている。数年前に骨折。
Kaveri しわが多い。右耳に切れているところがある。Ninaのお母さん。
Atca 最年長。しわが一番多い。
Upali 牙が長い(王子動物園のMacの異母弟)

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Upali, 1994年生まれ(王子動物園のMacの異母弟、チューリッヒ動物園のPanangの弟、Farhaの兄)

●ゾウ舎にエンリッチメント
大工用の工具で土の中に細長い穴を開け、ニンジンを入れる。ゾウが鼻を入れて取り出せない穴の大きさで、その穴の中に竹を立てる。ゾウがニンジンを取るのをより難しくして、足で土を擦り工夫をする、時間をかけて食べ物のために費やす野生に近い行動を引き出す。
lePal動物園のゾウがあまりしない「足を擦る」動きが爪のケアになる。

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穴に入れたニンジン

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竹を立てる

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Atcaが最初に部屋に入ってきました。群れのリーダは最年長のAtcaですが、高齢で力が衰えています。(事実上はKavareiがリーダ)

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ゾウの食べ方に入ってそれぞれにクセがあり、Ninaは低い声を出します。

●前にゾウの飼育員をしていたAurelie Vaquerさんへのインタビュー
ゾウの支援団体NPO Stand Up 4 Elephantsを2014年に立ち上げました。
ゾウを支援する組織がなかった、ネパールでアジアゾウとゾウ使いの支援を行っている。

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ネパールでは観光産業にゾウが使われ、ゾウ使いは一日中ゾウの世話をしている。
朝9時から夜の17時までゾウは背中に100キロの椅子と観光客を載せて働いている。バスのように車が行き交う道を歩く。仕事が終わって家に戻るとゾウはすぐに鎖の繋がれる。
子ゾウは母ゾウから離され、できる限り怖がらせようとする捕食者からのような扱いに、ゾウは抵抗しなくなり、トラウマを持ち從うようになる。
雌ゾウがより多く観光で働かされる。雄ゾウは寺院に行くが、鎖につながれて沢山の糞の中にいて足が感染症になり、もう働くこと生きることができなくなる。
ゾウの所有者に待遇改善を呼びかけ、学校で話をして子どもたちの啓発活動につなげている。

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2頭のゾウを救うことができた。将来はもっと広い保護区を作り移動したい。

Stand Up 4 Elephantsの公式サイト
Support SU4E - Stand Up 4 Elephants in Chitwan, Nepal | Join Our Cause

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2015年Le Palで事故が起きました。
Ninaは後足を骨折、2か所の複雑骨折は世界初だったのですが、懸命の治療でNinaは安楽死を免れました。
3週間おきにギブスの交換を8回した。Ninaの快適さのために出来ることは全て行ったそうです。Ninaは助かり、息子Tom (1歳)の見守りか出来るようになりました。
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※息子Tomは現在北フランスのZoo de MaubeugeでYoe Ma(王子動物園のズゼの異母弟)と一緒に暮らしています。(欧州では雄ゾウは6歳ごろに母親(群れ)から離され、雄ゾウのグループで暮らします)

※2022年にupali(王子動物園のマックの異母弟)がle Palにきました。Ninaとの間に生まれたJackはヘルペスウイルスのために亡くなりましたが。。希望はあります。

※Nina(1993年生まれ)の兄 ThisiamはスイスのKnies Kinderzoo(王子動物園のマックの実家)で暮らしています。父親のSiamもKnies Kinderzoo(circus)にいました。

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Le Pal の取り組み、職員スタッフの皆さんは素晴らしい働きをされています。マックの異母弟が暮らしているので、訪れたい動物園のひとつとして注目していました。ゾウのエンリッチメントで新しく分かったことがあり、ネパールのアジアゾウの現状を知ることができました。アジアゾウを守るための活動に賛同し、ささやかでも私に出来ることをしたいと思います。テキストを起こして解説いただいた先生に感謝いたします。

ラベル:ゾウ
posted by jirokayo at 01:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 動物園・動物関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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