2017年09月06日

「ひめちゃんとふたりのおかあさん」―人間に育てられた子ゾウ

8月9日に放送された「アフリカゾウの家族をつくる 28年間の記録」に感動し、愛媛県とべ動物園を調べていたら児童書を見つけました。「ひめちゃんとふたりのおかあさん」―人間に育てられた子ゾウ

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2011年10月に初版で、ひめちゃんが誕生し5歳前までの話が掲載されています。25分の「アフリカゾウの家族をつくる 28年間の記録」では紹介されなかったエピソードが、子供向けに分かりやすく書かれています。

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アフリカでゾウの孤児院にいたリカは親に育てられてないので、初めての子供ひめちゃんをどう扱って良いかわからなくて、持ち上げて振り下ろしたり、踏みつけようとしていました。飼育員の椎名さんがひめちゃんを預かって人間の手で育てることを決めました。

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飼育員さん達の努力があって、ひめちゃんは元気に育っていきました。そして離れて過ごす二頭を自然な親子に戻すことに、また長い時間が必要でした。

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元気一杯の弟の砥夢のおかげで、ぎこちなかったリカとひめちゃんもぐっと家族らしくなりました。
今は息子の砥夢は繁殖のために多摩動物園に行き、2013年に末娘の砥愛が生まれました。そして2016年に父のアフは急死しました。今は三頭の親子がとべ動物園にいます。

「アフリカゾウの家族をつくる 28年間の記録」 は下記のサイトから見れます。
http://www.dailymotion.com/video/x5wp7fv

ラベル:ゾウ
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2016年04月24日

破鞋(はあい) 雪門玄松の生涯、 水上勉(1986年)

水上勉の「破鞋(はあい) 雪門玄松の生涯」を読んだ。「若狭の禅僧のことを書いた本で、読んだらいい」、と結婚当初に義父から貰った本だ。私が仏教に関心があることを知って、義父は月に一度座禅をしに姫路のお寺に行っている話などをしてくれた。

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この禅僧、雪門玄松の話がずっと気になっていたが、読書が超苦手なので読むことができず25年が過ぎた。本を開いたらカフェのレシートが挟んであった。2006年11月に義父が亡くなった後、未読を反省しカフェで読みかけたことを思い出した。今は義母が亡くなり家の片付中で、義父の禅宗関連の本を引き取る前にまずこの「破鞋」を読もうと思った。(破鞋は破れた履物の意味)

義父は8人兄弟の長男で家を助けるために工場で働き、夜学に通っていた。神戸までの定期代と学費を以外の給与は、全て家に入れていたそうだ。理系だったので徴兵されずに済んだと聞いた。この本をどう読んだか、義父の思いへの想像が膨らんだ。和歌山の豪商の長男、雪門玄松が出家することになったこと、傾いた生家を建てなおすために由緒ある禅寺の館長を辞め還俗したこと、最後は若狭で乞食僧になって禅の教えを説き歩いたこと、波乱万丈である。

本の解説:
雪門玄松、忘れられた明治の一禅僧。富山県高岡国泰寺の管長をつとめ、若き日の西田幾多郎、鈴木大拙もその下に参禅した高僧だが、その生涯は謎に充ちている。国泰寺管長の座を捨て在家禅を唱導、さらに奇怪な還俗生活ののち、若狭の孤村で乞食僧として没した。この破天荒な僧の生きざまに深く心動かされた著者は、雪門ゆかりの地への旅を重ね、その実像に迫る。『一休』『良寛』につづいて、渾身の力を注いだ水上文学の結晶。


筆者の水上勉も若狭出身、貧困で9歳で臨済宗の寺に修行に出された。資料のないなかで精一杯、尊敬の念で雪門玄松を描いたのだと考えます。水上勉の本は実家にあるので、「一休」「良寛」もいつか読みたいと思います。
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2016年03月31日

レ・ミゼラブルの新潮社初版本-la édition ancienne les Misérables en japonais.

14回目のフランス語文です。ベルギーで起こったテロ事件の2日前に夫の実家で古い本を見つけた話です。いつものようにフランス語文を意訳しています。フランス語の先生にお世話になっています。ありがとうございます。
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先週ブリュッセル、ヨーロッパの首都(EU本部がある)がテロリストに攻撃されました。小便小僧とチョコレート、たくさんの種類のビールがある穏やかな国だったのに、そう考えると本当に悲しいです。
私は今まで5回ブリュッセルを訪れ、最後が2015年、ワーテルローの戦い200年記念を観るためのものでした。ワーテルローに出発する前に、ビクトル・ユーゴが住んでいたグランプラスの建物をガイドが案内してくれました。ユーゴはたびたびワーテルローに行き、「戦い」のリサーチしていたそうです。この頃は「戦い」の生存者がいて、ユーゴは沢山のことを調査できたそうです。そして「レ・ミゼラブル」の「ワーテルロー」の章を書きました。このことを聞いてから、私はその「ワーテルロー」の章だけをずっと読みたいと思っていました。レ・ミゼラブルは分厚い本で全てを読むのは私には無理だからです。

最近住むものが居なくなった夫の実家を整理しています。応接間の本棚の中から古い本を見つけました。レ・ミゼラブル! 新潮社が1927年(昭和2年)に出版した初版のものです。最後のページに「岩井蔵書」という印が押してあります。夫と同様に両親も本を読むのが好きだったのです。
私はすぐにワーテルローの章を探し見つけました。でも読むのに苦労しました。小さな字、古い漢字を使っています。描写がこと細かに書かれてあります。ユーゴの書くことへの情熱を十分感じ取ることができました。全体の半分も理解できなかったですが。。いくつかの事柄が印象に残りました。死体がたくさん放り込まれた井戸、火事で燃えなかったキリストの木の像、等です。
いつかフランス語でこの章を読みたいと思います。そしてたくさんの豊かなものを残してくれた両親に感謝いたします。

La semaine dernière Bruxelles, la capitale de l'Europe a été attaquée par des terroristes. Je suis vraiment triste car la Belgique était un pays tranquille, le pays du Maneken Piss, du chocolatiers et de nombreuses sortes de bières.
J'y suis allée cinq fois et le dernier séjour, c'était pour assister au bicentenaire de la Bataille de Waterloo, en 2015. Avant d'aller à Waterloo, notre guide nous a montré le bâtiment sur la Grand-Place où Victor Hugo habitait. Le guide nous a dit que Hugo est souvent allé à Waterloo pour enquêter sur la bataille. À son époque il y avait encore des survivants de la bataille. Hugo a beaucoup appris d'eux avant d'écrire le chapitre sur Waterloo dans Les Misérables. Après notre visite sur la Grand-Place de Bruxelles, je voulais lire ce chapitre des Misérables, dont l'épaisseur me rebute.

Récemment nous faisons du tri dans les affaires de mes beaux parents, la maison étant maintenant inhabitée. J'ai trouvé une édition ancienne les Misérables dans un meuble. C'est la première édition en japonais, publiée en 1927 par Shinchosha.

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Sur la dernière page il y a un sceau, 岩井蔵書 qui veut dire que ce livre fait partie de la collection de la famille Iwai (nom de famille). Mes beaux parents aimaient lire autant que mon mari.

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J'ai cherché le chapitre Waterloo et l'ai trouvé tout de suite.

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Mais la lecture était un peu laborieuse car le style est vieillot et les caractères sont petits. Les descriptions sont très détaillées. On ressent la passion qui animait Hugo quand il a écrit son roman, même si je n'ai pas bien compris la moitié du chapitre. Plusieurs éléments m'ont impressionnée, un puits dans lequel beaucoup de cadavres ont été jetés, une statue du Christ en bois ayant résisté au feu dans une église pourtant ravagée par un incendie...

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Un jour je voudrais lire ce chapitre en français. Et je remercie mes beaux parents qui nous ont laissé tant de trésors.

ラベル:en français
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2016年01月09日

お好み焼き「一隅」 料理監修の中村淳子先生の著書「一歩一路」

ご近所のお好み焼き店「一隅」の監修役、料理研究家の中村淳子先生が著書を出版されました。

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「一歩一路」、愛のある生き方、人のあるべき姿を、四文字の造語に託して書かれています。

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全70選の中に自分にあったものを見つけて欲しい、と先生からいただきました。

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「一隅一視」が私は好きです。
一つを視つめ実践、学び続け会得(えとく)すれば前方が見えてくる
ひとつの片隅で自分を見つめると、世界の中で自分という人間はたったひとりしか存在しない。
その一人の自分は一人では生きていけない。
人は人から感化を受けて育てられる。
人は人と人の間の愛を受けて人間として育つ。
受けた人間愛を感謝に変えて分かち合い
美しい愛を花束にして
自分の心の花を育てよう
(略)

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サインしていただきました。ありがとうございます!

お好み焼き一隅は、ジャニーズWESTが出演する番組、ドヨルの粉もんクエストで紹介されました。



お好み焼きはふわふわで、ソースがフルーティでさっぱりしていて美味しいです!

薬膳料理創作お好み焼 一隅
神戸市中央区二宮町4丁目21−3

ラベル:グルメ
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2015年01月25日

「ボルジア家の黄金の血」 フランソワーズ・サガン

『ボルジア家の黄金の血』- Le Sang doré des Borgia、フランソワーズ・サガン筆、鷲見洋一訳の本を読んだ。テレビドラマためにサガンが台詞部分を書いて脚本化され、後に小説としてこの本が生まれた。

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昨年、フランソワーズ・サガンの伝記映画(2008年制作)を観た。18歳で出版された処女作「悲しみよ こんにちは」が大ベストセラーになり、その後の波乱万丈、自由奔放に生きるサガンの姿は印象深かった。嫌悪感を持ちそうなぐらい、取り巻きに囲まれて遊び、何か生み出すために刺激を求め、結果数々の作品を残した。

アメリカドラマ「ボルジア家」を見ることになって、偶然この本を見つけた。サガンの原作なら読んでみようと思った。サガンの才能と翻訳者の力か、得に台詞部分がとてもわかり易く読みやすい。
内容はドラマとは違うが、ボルジア一族の美しさ、野望、愛欲を描いているのは同じだ。本のナレーターは、ヴァチカンに置かれている法王の台座で、大昔から人々の信仰と背徳を見てきた歴史の証人に解説させている。

あとがきに訳者が、フランソワーズ・サガンの文章を引用している。
なぜボルジア家を選んだのか。彼らが腐敗し、残虐で、貧婪で、凶暴で、耽美的だからだろうか。いやそうではない。ボルジア家の人々は、若く、美しく、情熱的であり、とりわけごまかしをやろうとはしなかった。良識とか、世論への配慮とかが、当時はまだ流行っていなかったのだ。その無邪気な残虐行為、途方もない野心、つまりは体内に流れるたえぎるような血への服従によって、ボルジア家の人々は私にはこのましい存在なのだ。(サガン)

きっとサガンは、登場人物に自分と重なるものを感じていたのではないかと思う。
ラベル:フランス 映画
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2014年02月26日

「幸福な生活」-百田尚樹氏の短編小説

神戸そごうの紀伊国屋書店では、百田尚樹氏の作品コーナーがある。モニターに映画「永遠の0」の映像と、サザンオールスターズの挿入歌「蛍」が流れている。映画を感動(記事)を思い出して見てみると、百田尚樹氏の色紙がある。

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紀伊国屋書 神戸店様、と書いてある。まるで自分に語ってくれているようで、一冊買ってみたくなった。

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先日mayさんが百田さんの作品を色々読んでおられると言われてたけど、読書が苦手な私は短編で十分なので「幸福な生活」を買った。
この短編小説は全部で19話あって3話読んだ。解説どおりラスト一行が、おっ、おそろしいちっ(怒った顔)
怖いもの見たさで、あと16話、どんな話なのか期待が膨らむ。

posted by jirokayo at 01:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする